この度、第71回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品・ヤング審査員特別賞受賞作品、ドイツの若き巨匠、ファティ・アキン監督最新作、『消えた声が、その名を呼ぶ』が12月26日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となります。また、このほど本作の予告編が完成致しました。

【予告編URL】https://www.youtube.com/watch?v=WSLWhLuFpkM

『消えた声が、その名を呼ぶ』は、ドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルタと5カ国に渡るロケーションを敢行し、3つの大陸に及ぶ壮大なる物語を7年の歳月をかけ完成。主演は、『預言者』でジャック・オディアール監督に主役に抜擢され、多くの賞を受賞。その後も『ある過去の行方』『サンバ』など、活躍がめざましいタハール・ラヒム。100年前にオスマン・トルコで起きた、100万人ものアルメニア人が犠牲になったと言われている知られざる歴史的事件を元に、一人の男が深い絶望を乗り越え、生き別れになった娘と再会するため地球半周、8年の歳月をかけた遥かなる旅路を描く。今回完成した予告編は、ファティ・アキン監督が本編にも負けない壮大なロケを敢行し、こだわり抜いた圧倒的な風景と、過酷な環境の中でも一途に娘たちのことを想う主人公の姿が印象的な、「愛こそが生きる希望になる」ことを感じさせる胸を打つものとなった。劇中、主人公のターニングポイントにもなるチャップリンの名作『キッド』観劇のシーンも盛り込まれ、映画好きにとっては目が離せないポイントとなっている。

本作の監督は、ベルリン国際映画祭金熊賞(『愛より強く』)、カンヌ国際映画祭脚本賞(『そして、私たちは愛に帰る』)、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞(『ソウル・キッチン』)と、世界三大国際映画祭の全てで主要賞を受賞している、ドイツの若き巨匠ファティ・アキン。共同脚本に『レイジング・ブル』のマルディク・マーティン、撮影は『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のライナー・クラウスマン、 美術は『戦場のピアニスト』のアラン・スタースキーなど豪華な製作陣と共に作り上げた。

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執筆者

Yasuhiro Togawa