ノルウェーからパリへ
《不思議なオモリ》と旅するマリエが
新たに見つけた幸せの基準とは?

ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエは、ありとあらゆる計測のエキスパートだが、結婚生活は規格通りにゆかず、現在離婚手続き中。そんな折、病に倒れた研究所の重鎮である父に代わり、自国の《キログラム原器》を携えてパリでの国際セミナーに出席することになる。1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされる中、ひとりの男性と出会うマリエ。彼女がパリで見つけた、今までの幸せの基準を一新する、心のハカリとは?

『ホルテンさんのはじめての冒険』『キッチン・ストーリー』で愛すべきオジサン主人公たちを生み出した名匠ベント・ハーメルが、初めて美しい女性を主人公に、舞台を北欧からパリに広げて描く最新作。“笑わないヒロイン”の壊れかけた心が徐々に修復され、やがてパリで見せる柔らかな表情に観客もほっこり、独特のおかしみに彩られた世界観に“幸せをはかる方法はひとつじゃない!”と勇気を与えられることだろう。

今回解禁された予告編では、ヒロインのマリエが事故により大切なキログラム原器を壊してしまうという重要なエピソードが明らかに。この事件をきっかけに人生の重さはどれくらいなのか、愛の重さはどれくらいなのか、と物語が繰り広げられます。ノルウェーの理系女子・マリエの見つけた幸せの基準に迫る、ベント・ハーメル監督らしい洗練された映像が印象的な予告編となっている。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=w-NehA5SC-w

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執筆者

Yasuhiro Togawa