数多くの作品をこの世に遺し、多くのアーティストに影響を与え続ける寺山修司。

彼の生誕80周年を記念したオフィシャル・イベントが、10月11日(日)、12日(月・祝)に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催することが発表された。
音楽監督には、寺山が主宰した演劇実験室「天井棧敷」で全音楽担当を担い、遺志を引き継ぎ演劇実験室「万有引力」を主宰する音楽家J・A・シーザーを迎え、プロデューサーに立川直樹と笹目浩之、アートディレクションは「天井棧敷」当時のオリジナルデザインも担当した宇野亞喜良、そして寺山修司にゆかりがあり、リスペクトするアーティストが集結。2日間を第一夜:『書を捨てよ町へ出よう』/第二夜:『田園に死す』と題し、異なるテラヤマ・ワールドが繰り広げます。
没後30年以上たった今も、輝きを失わない彼の世界にご期待ください。

今回発表された公演の概要は、以下の通り。

『冥土への手紙−寺山修司 生誕80年記念音楽祭』

会場 恵比寿ザ・ガーデンホール

第一夜 10月11日(日)『書を捨てよ町へ出よう』
[出演] J・A・シーザーと悪魔の家2015
(以下50音順)
大槻ケンヂ / 近藤等則 / SUGIZO / 瀬間千恵 / PANTA / 山崎ハコ 他

第二夜 10月12日(月・祝)『田園に死す』
[出演] J・A・シーザーと悪魔の家2015
(以下50音順)
犬神サアカス團 / 近藤等則 / SUGIZO / 渚ようこ / 新高けい子 /
元ちとせ /未唯mie / 蘭妖子 / ROLLY

[予定演奏曲目]
あしたのジョー / 海猫 / 惜春鳥 /かもめ / 戦争は知らない /
時には母のない子のように /
山羊にひかれて /のぞきからくり赤い帯 / 風見鶏マリー / 1970年8月 /
come down moses — カムダウンモーゼ — /山に上りて告げよ 他

※ 各日で出演者や曲目が多少異なります。
※ 都合により出演者や曲目が変更になる場合があります。
全席指定 ¥8,800(税込)
発売日:2015年9月16日(水)10:00〜
※未就学児童入場不可
※同会場で両日同時開催される、演劇実験室「天井棧敷」オリジナル・ポスター展のご観覧料金も含まれます。

お問い合わせ ディスクガレージ 050-5533-0888 (平日12:00-19:00)
公演特設サイト http://diskgarage.com/terayama80/
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寺山修司(てらやましゅうじ)プロフィール

1935年12月10日、青森県生まれ。18歳で短歌研究新人賞特選「チェホフ祭」を受賞し、歌壇に鮮烈にデビューする。60年処女戯曲「血は立ったまま眠っている」が劇団四季で上演され、「乾いた湖」(監督:篠田正浩)で初めての映画シナリオを手がける。67年には横尾忠則、東由多加、九條映子らと演劇実験室「天井棧敷」を結成。海外でも多数公演を行い高い評価を得た。詩人、エッセイスト、小説家、評論家、作詞家、映画監督、劇作家、競馬エッセイなども。主な活動に、天井棧敷公演:『青森県のせむし男』『毛皮のマリー』(67)『奴婢訓』『身毒丸』(78)『レミング』(79)など。映画監督作品:「田園に死す」(74)「草迷宮」(78)「さらば箱舟」(84)など。著作:歌集「血と麦」(62)「ひとりぼっちのあなたに」(65)、「書を捨てよ、町へ出よう」(67)など。1983年5月4日47歳で急逝。1997年、多感な少年時代を過ごした青森県三沢市に寺山修司記念館開館。

執筆者

Yasuhiro Togawa