今年で5回目となる、巨大アートイベント『新宿クリエイターズ・フェスタ2015』(主催:新宿クリエイターズ・フェスタ実行委員会、新宿区)が8月21日(金)から始まり、開催から7日間で既に約30万人の方が訪れています。

■50tの“砂ゴジラ”が約2週間に及ぶ制作期間を経てついに完成!
日本を代表する砂像彫刻家の保坂俊彦氏が新宿中央公園にて炎天下のなか、公開制作していた「ゴジラ」(高さ3.6m)が、制作を始めて約2週間後、ついに完成しました。集中豪雨で制作をやり直すなど真夏の気候に振り回されながらも、精巧なゴジラや都庁、掘り込まれたゴジラの仲間たちに話題が集まっています。

6日まで日没から夜10時の間ライトアップするゴジラ
(雨天中止。展示は9月27日まで)

ゴジラ砂像制作風景。使った砂は50t!
千葉の館山から運んだ50t(巨大な草食恐竜ブラキオサウルスの推定体重とほぼ同じ!)の砂を固め、少しずつ掘り出しながら定着剤をかけ崩れないように固めていきます。

血管まで再現されたゴジラ砂像。
細かい描写力血管も浮き出るリアルなゴジラの顔にご注目ください。

13体のゴジラの仲間たちが隠れているゴジラの砂像。
ゴジラの側面や背面には、モスラやミニラ、キングギドラなどが彫り込まれています。

ゴジラ(C) 2015 保坂俊彦/FAD/SRS Co.,Ltd. TM &(c)TOHO CO.,LTD

※制作中や完成時の保坂氏のコメントは公式ブログをご覧ください。
・50トンの砂ゴジラついに完成!しかも…夜は光る!?
http://www.scf-web.net/infomation/godzilla-complete-hosakatoshihiko/

■世界的アーティストの巨大バルーン作品公開
国際的なCGアーティストの河口洋一郎氏と世界的な現代美術家である椿昇氏の巨大なバルーン作品が公開されました。どちらも鳥をテーマにしていますが、カラフルで宇宙的な河口氏の「巨大宇宙鳥/Bircco」と琳派400年記念作品として制作された高さ9mもの椿氏の「鸚鵡図」の「動と静」の対比が早くも話題を呼んでいます。

河口洋一郎「巨大宇宙鳥/Bircco」(C) Yoichiro Kawaguchi
(新宿ファーストウエスト1F 9月6日まで)
椿昇「鸚鵡図」(CC)Noboru Tsubaki
(住友不動産新宿グランドタワー1F 9月6日まで)

■これから開催される企画も
これから公開される作品や、9月6日のフェスタ期間終了後も継続展示される作品が一部あります。フェスタの余韻を楽しめる魅力ある企画が続きます。

・エマニュエル・ムホー「100 colors」(新宿野村ビル 北側テラス8月30日〜9月13日/新宿三井ビル1階 55スクエア 9月1日〜9月13日)
・東學「東學 ライブ・ペインティング」(歌舞伎町公園/9月下旬実施予定)
・高尾斉、中野真紀子「hitpen 中村真紀子 +&と」(ヒルトン東京地下1階 ヒルトピアアートスクエア/8月30日〜9月8日)

■配線ハンモックも…ユニークなアート・コンペ作品が勢ぞろい!
新宿クリエイターズ・フェスタの発祥(学生クリエイターズ・フェスタin新宿2011)であるアート・コンペティション。今年は力作ぞろいです。水溜りの中から新宿を覗く女子美術大学の作品や武蔵野大学の配線で作ったハンモックなど「デザイン×未来」をテーマに制作されたユニークな空間デザイン作品が話題を呼んでいます。またデジタル部門の作品もアルタビジョンなどで上映中です。

<展示・上映会場一覧>
・空間デザイン部門 8月21日(金)〜9月6日(日) 新宿センタービル
・デジタル映像部門 8月21日(金)〜9月6日(日) アルタビジョン、ユニカビジョン

女子美術大学「見上げた先には」
多摩美術大学「INVISIBLE CLEAR(見えない透明)」

■イベント概要
・開催期間:2015年8月21日(金)〜9月6日(日)17日間(一部期間外に実施)
・会場  :新宿駅周辺各所、神楽坂、市ヶ谷、中井など
・主催  :新宿クリエイターズ・フェスタ実行委員会、新宿区
・後援  :経済産業省、東京都
・協賛  :東日本旅客鉄道株式会社、住友不動産株式会社、株式会社ロッテ、
      東日本電信電話株式会社、小田急電鉄株式会社 ほか

☆新宿クリエイターズ・フェスタ
公式Webサイト
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執筆者

Yasuhiro Togawa