米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作『ドローン・オブ・ウォー』(原題:GOOD KILL)が、ブロードメディア・スタジオ配給にて、10月1日(木)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他、全国順次公開いたします。2001年の9.11同時多発テロ以降、米国は無人機ドローンを対テロ戦争における画期的な兵器とし、戦争のあり方を根底から変えたと言われています。本作は、遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出します。このたび、本作の新予告映像と新ビジュアルが解禁いたします。

新予告編::https://youtu.be/H3RXRz7w7Pk

新ビジュアルではイーサン・ホーク演じるドローン操縦士、トミー・イーガンが、ターゲットのテロリストが潜むアフガニスタンの上空を飛ぶドローンがとらえる映像に厳しい表情を浮かべる姿が。
これまで『プライベート・ライアン』『ハート・ロッカー』『アメリカン・スナイパー』など、戦場の臨場感を観客に体感させる戦争映画の傑作は数多くある。しかし、本作『ドローン・オブ・ウォー』には、戦場のシーンが一切無い。なぜなら、主人公のトミーはアメリカを一切出ない。エアコンの効いたコンテナが彼にとっての戦場なのだ。“昼”に何人もの人々をクリック1つで殺害し、“夜”にはマイホームで家族とディナーを楽しむ。そんな異常なミッション(戦争が日常化している)によりPTSD(心的外傷ストレス障害)に苦しめられる操縦士の悪夢のような運命を感じさせる内容に仕上がっている。
また、新予告映像では、標的の近くに非戦闘員がいるにも関わらず攻撃を指示する上官に従って、ドローンコックピットから1万キロ以上離れた標的に次々と爆撃を行うトミー・イーガンの葛藤する姿が映し出されている。アンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークの『ガタカ』のコンビがドローン攻撃につきまとう人道的な問題に加え、報復を招く対テロ戦争の矛盾を鋭くえぐり出し、リアリズムに徹底した現代の戦争映画を完成させました。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54022

執筆者

Yasuhiro Togawa