独自の方法論で生まれた神戸発!他に類を見ない映画が国際映画祭で受賞!

第68回ロカルノ国際映画祭「インターナショナル・コンペティション」部門に唯一の日本映画として出品された濱口竜介監督の最新作『ハッピーアワー』が、最優秀女優賞を受賞、そして脚本に対するスペシャルメンションも頂戴致しましたのでご報告申し上げます。

本作の主な出演者はまったくの演技未経験者も含む「KIITOアーティスト・イン・レジデンス2013『濱口竜介 即興演技ワークショップ in Kobe』」の参加者たち。濱口監督が生活拠点を移した神戸市内を主なロケ地とし、2014年5月から12月まで撮影がおこなわれ、総尺5時間17分の大作として完成しました。

今回の最優秀女優賞はストーリーの主軸となる女優4名、田中幸恵さん(槙野あかり役)、菊池葉月さん(井場桜子役)、三原麻衣子さん(塚本芙美役)、川村りらさん(吉川<日野>純役)に対し贈られたものです。

ロカルノ国際映画祭での同賞は日本人初、さらには映画やテレビへの出演経験のない4人が受賞するという異例の快挙を成し遂げました。

そして今回、脚本に対してもスペシャルメンションというかたちで授与をいただく運びとなりました。

なお、本作は当初の撮影期間を延長しておこなうために、クラウドファンディングプラットフォーム「Motion Gallery」を通じて支援を募り、237名の方々から4,652,000円もの支援を受けたことでも大きな注目を集めており、12月シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となります。

<<授賞式には4人揃って登壇、田中幸恵さんが代表で挨拶をしました>>
こんばんは。緊張しています。
この賞は私たち4人だけでなく、出演者全員でとれたと思っています。
私たちはずっと濱口監督、そして濱口監督のチームに多大なる誇りを持っています。
ありがとうございました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa