ローン戦争は、いま実際に起きている—。

米軍無人戦闘機ドローンの知られざる真実を暴く問題作『ドローン・オブ・ウォー』(原題:GOOD KILL)が、ブロードメディア・スタジオ配給にて、10月1日より全国公開いたします。2001年の9.11同時多発テロ以降、無人機ドローンを使用して空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地(コンテナ)”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出します。
この度、多くのジャーナリストから本作へのコメントが届きました。
そうそうたる識者の方々が、現在進行形の新しい戦争の姿に警鐘を鳴らしています。
安保法制の賛否。戦後70周年。日本中が戦争について、あらためて考え、注目している今こそ
観るべき作品と言えるかもしれません。軍事ドローンの是非を問い、戦争の恐ろしさを突きつける映画『ドローン・オブ・ウォー』。

到着コメント (敬称略・順不同)

安倍首相必見!
戦争が変わった。日本が組む相手はこいつらだ。
日本はついていけるのか。
地上テロvsドローンテロ
■立花隆(ジャーナリスト)

この映画は恐ろしい映画である。
湾岸戦争後に米国で開発されたドローンはオペレーターが戦場と全く関係のない場所から
クリック一つで世界中の至る所にある衛星でとらえた目標をピンポイントで撃破できる
無人機システムである。これは従来の戦争や戦闘という概念を根本的に変化させるものである。
米国と米国民を守るためのミッションだと言うが、国際法上許される行為なのか。
米国の方から攻撃しないと我々はやられる。それでは、この戦闘は永遠に続くということなのか。
もし、テロリストがドローンを持つようになったら、我々はどうなるのかという重大な疑問に行き着く。
しかし、この映画は答えを示さない。示しえないのである。
■森本 敏 (拓殖大学教授)

なんとも恐ろしい映画だ。ラスベガス郊外のコンテナの中で無人戦闘機ドローンを操作し、
アフガンのタリバン兵や住宅をピンポイントで狙い壊滅させる。
女子供や一般市民も躊躇なく殺害する。これが今の米国の戦争の実態だという。
しかし、作戦に従事する少佐にはやり切れない思いが…
■鳥越俊太郎 (ジャーナリスト)

一万キロ離れた快適な室内からミサイル発射! 戦争の最終形態が人を蝕んでいく。
爆殺されたのは敵か、われわれのモラルか。ようこそ、仁義なき「戦場」へ。
■宮崎哲弥(評論家)

“Preemptive self-defence”(先制的自衛)という戦争正当化の理屈
殺人の心理的ハードルを下げるドローン➡ 狂気の殺戮という図式
ドローンの攻撃用武器としての使用を禁止する条約が必要だ。
■古賀茂明 (ジャーナリスト )

戦争の概念は変わった。ウィキリークスなどの台頭によるインテリジェンスの変更は、
さらにドローンの登場によって、米軍の戦略に決定的な見直しを余儀なくさせた。
本作はその現実を平和ボケの日本人に突きつける警告となるだろう。
■上杉隆 (ジャーナリスト )

『現在の戦争』がどのようなものなのか、その一端を知ることの出来る意欲作だ。
米国で物議をかもしたこともよく理解できる。『戦争』は国がするが、現場では『人間』が動いている。
細やかな表情や指先の動き1つも見逃すことが出来ない力作だ。
アンドリュー・ニコルという天才に惜しみない称賛を送りたい。
■長谷川豊 (ジャーナリスト)

無人攻撃機ドローンは敵を殲滅させるだけではなく、
それを操る米軍パイロットの精神をも破壊してしまう。
実話に基づき描かれた本作は、日々進化し続けるハイテク兵器の
光と影を白日の下に晒した傑作だ。
■山路徹 (ジャーナリスト)

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執筆者

Yasuhiro Togawa