ノルウェーからパリへ
《不思議なオモリ》と旅するマリエが新たに見つけた幸せの基準とは?

ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエは、ありとあらゆる物質の計測のエキスパートだが、結婚生活は規格通りとはならず、味気ない毎日を送っている。そんな折、病に倒れた研究所の重鎮である父に代わり、自国の《キログラム原器》を携えてパリでの国際セミナーに出席することになる。1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされる中、ひとりの男性と出会うマリエ。失望と悲しみを経験した彼女がパリで見つけた、今までの幸せの基準を一新する、心のハカリとは?

『ホルテンさんのはじめての冒険』『キッチン・ストーリー』で愛すべきオジサン主人公たちを生み出したノルウェーの名匠ベント・ハーメルが、初めて美しい女性を主人公に、舞台をパリに広げて描く最新作。“笑わないヒロイン”の壊れかけた心が徐々に修復され、やがてパリで見せる柔らかな表情に観客もほっこり、独特のおかしみに彩られた世界観に“幸せをはかる方法はひとつじゃない!”と勇気を与えられることだろう。

この度解禁されたメインビジュアルは、パリのエッフェル塔を背景に、《キログラム原器》を持った男女が向き合っているシルエットが印象的。ヒビの入った《キログラム原器》を持ったマリエが、ひとりの男性との出会いによって人生をどう変えていくのか、計り知れない未来を示唆するビジュアルとなった。

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執筆者

Yasuhiro Togawa