2014年東京国際映画祭で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞した、「遺されたフィルム」(映画祭上映タイトル)が『シアター・プノンペン』というタイトルで2016年夏に岩波ホールにて劇場公開することが決定いたしました!

(ストーリー)
プノンペンに暮す女子大生ソポンは、ある時、映画館でふと目にした昔の映画に、若き日の母が出演していたことを知る。それはクメール・ルージュ、あの大弾圧の時代につくられた作品だった。だが、自分が女優であったことを全く語らない母。ソボンはその映画をどうしても見たいと思い、映画のフィルムを探し始めると・・・・。
監督プロフィール:ソト・クォーリーカー
1973年カンボジア出身。クメール・ルージュ政権下、混乱と内戦の時代に育つ。2000年、『トゥームレイダー』のライン・プロデューサーを務める。自身の製作会社ハヌマン・フィルムズで『Ruin』(2013年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞)など数多くの映画とドキュメンタリーをプロデュース。 2014年、初監督作『シアタープノンペン』で、第27回東京国際映画祭「アジアの未来」部門国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞。各国の映画祭から注目を集め、カンボジア映画界期待の女性監督である。国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共同プロジェクトで、アジア出身の映画監督3人が同一のテーマでオムニバス映画を製作する「アジア三面鏡」の3人の監督の一人に選ばれ、2016年の完成を目指して製作開始をしている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa