この度、世界的ベストセラーSF小説、ロイス・ローリー原作「ギヴァー 記憶を注ぐ者」を完全映画化した「ギヴァー 記憶を注ぐ者」ポスタービジュアルが決定し、9月5日(土)より 渋谷HUMAXシネマほかにて全国ロードショーと決定いたしました。

近未来を描いた映画は多い。その中で「ギヴァー 記憶を注ぐ者」はディストピア寓話と呼ばれるジャンルに入る。ディストピアとは、ユートピアの反対を指す。ディストピア小説の代表的小説には、ジョージ・オーウェルの「1984年」、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」などがある。原作の「ギヴァー 記憶を注ぐ者」は児童文学者ロイス・ローリーが書いた人気小説で、1994年にニューベリー賞を受賞した。世界中で1000万部も売れてベストセラーとなっている。ロイス・ローリーは1937年生まれ。ハワイ出身のアメリカ女性で、少女時代を東京で過ごしたこともあった。

映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」では、ジョナス(ブレントン・スウェイツ)が中心的な役割を果たしている。この青年は、理想的に見えるコミュニティーと呼ばれる社会に住んでいる。犯罪も戦争も貧困もない。住民は指定された場所に住み、感情を露わにすることもない。指定された職業に就き、欲を抱くこともない。調和がとれて安心できる社会だった。だが、規制は厳しく、自由がない。ジョナスは職業任命の儀式でコミュニティーの主席長老(メリル・ストリープ)にレシーヴァー(記憶を受け継ぐ者)という大役に指名される。彼は、ギヴァー(記憶を伝える者=ジェフ・ブリッジス)という、すべてのコミュニティーの記憶を保持する唯一の人物と過ごし始める。すると、コミュニティーに隠された過去の、暗く最悪な真実をすぐに見つける。知識によって新しい力を得たジョナスは、この管理社会の中で自分がなさなければならないことを自覚する。極限の状況で、ジョナスは、愛する者たちを守るためにこの世界から逃亡することを決意する。その試みは、これまで誰も成功したことがなかった。この映画は、出演俳優の顔ぶれが最高だ。メリル・ストリープはアメリカを代表する大スターで、「クレイマー、クレイマー」(79)でアカデミー賞助演女優賞、「ソフィーの選択」(82)と「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(11)で2度アカデミー賞主演女優賞を受賞している。ジェフ・ブリッジスは「ラスト・ショー」(71)などで2度アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、「クレイジー・ハート」(09)の老いたカントリー歌手役でアカデミー賞主演男優賞を仕留めた。本作ではプロデューサーとしても参加している。主演のジョナス役ブレンドン・スウェイツはオーストラリア出身のイケメン若手俳優で、「マニフィセント」(14)でフィリップ王子に抜擢された。ジョナスの恋人役フィオナを演じたのは、イスラエル出身の若手女優オデヤ・ラッシュで”第2のナタリー・ポートマン”の評判が高い。すでにメル・ギブソン監督が製作中の、「パッション」の前の段階にあたる「メアリー・マザー・オブ・クライスト」で聖母マリア役が決まっている。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa