大震災後の世界を生き抜く11歳と8歳の姉妹の7日間の物語、サイレント映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」が9月19日(土)よりユーロスペース(渋谷)での公開されるのを記念して、坂口香津美監督の過去4作品を上映する初の特集上映が渋谷の東京ウィメンズプラザで開催される。

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「家族と命をみつめる異才の映像作家 坂口香津美監督特集上映」 
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新世紀が始まる前年、1999年冬、それまで手がけて来たテレビのドキュメンタリー番組の仕事を中断し、初の劇映画「青の塔」に挑む。以降、「カタルシス」、「ネムリユスリカ」、「夏の祈り」、現在、全国で公開中のドキュメンタリー映画「抱擁」、次回作9月19日公開の劇映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」まで6本の映画を監督製作。
常に同時代と人間との濃密な関わりをフィルムに定着させて来た映像作家の坂口香津美。
本特集上映は、1999年から2013年まで14年間で監督製作した4作品を一挙公開、自作を語る初の試みとなる。

●上映スケジュール 
8月7日(金) 「青の塔」 13:30開場  東京ウィメンズプラザ視聴覚室A
8月8日(土) 「ネムリユスリカ」 18:30開場 東京ウィメンズプラザ視聴覚室A
8月9日(日) 「夏の祈り」 14:00開場 東京ウィメンズプラザ視聴覚室B
8月11日(火)「カタルシス」 14:00開場 東京ウィメンズプラザ視聴覚室C
(東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前5-53-67 東京メトロ「表参道駅」 B2出口徒歩7分)

●当日入場料  1500円(完全予約制/お支払いは当日受付にて)

●申し込み方法  
「こくちーず」内イベントページから事前予約
http://kokucheese.com/event/index/317649/

●坂口香津美監督 プロフィール
鹿児島県種子島生まれ。早稲田大学社会科学部中退。各民放キー局にて家族や思春期の若者を主なテーマに約200本のドキュメンタリー番組などTV番組を制作。2000年、自身の制作プロダクション株式会社スーパーサウルスを設立。これまで4本の劇映画と2本のドキュメンタリー映画の計6本の映画を監督。
初の長編映画、ひきこもりの青年の自立への目覚めを描いた『青の塔』(01)でヒューストン映画祭シルバーアワード受賞。殺人を犯した少年の罪の行方を見つめた『カタルシス』(02) と共に多くの映画祭で上映、ドイツでも公開された。性犯罪被害者の少女の絶望と救済を謳い上げた『ネムリユスリカ』(11/ロッテルダム映画祭出品)以降、自身で撮影も手掛ける。被爆地長崎の慟哭と希望を記録したドキュメンタリー『夏の祈り』(12/語り 寺島しのぶ)に続き、実母の悲嘆と深まる老いへの旅路を記録した『抱擁』(14/東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品)は現在、全国公開中である。製作準備中の作品に劇映画『永遠の森(Eternal Forest)』(第58回ベルリン国際映画祭コ・プロダクションマーケット正式選出)がある。
最新作は、津波で家族を失った幼い姉妹の心の旅路を描くサイレント映画『シロナガスクジラに捧げるバレエ』(音楽 海野幹雄、新垣隆)が今秋9月19日から渋谷のユーロスペースにて公開される。次回作は、2015年12月自殺をテーマにした劇映画を撮影予定。著書に小説「閉ざされた劇場」(94/読売新聞社刊)。

●企画主催・問い合わせ先  
映画を鑑賞する会
〒104-0042 東京都中央区入船1-6-6 株式会社スーパーサウルス内  担当・落合
tel 03-3551-5530   info@supersaurus.jp http://supersaurus.wix.com/supersaurus

■8月7日(金) 「青の塔」上映   
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室A
開場       13:30
上映開始    13:45(上映時間146分)
監督トーク(Q&A) 16:20〜16:45

「青の塔」 〜 この部屋は、きっと、世界とつながっている 〜
19歳の青年・透は、母と二人暮らしの家でひきこもりの生活を続けている。誰ともつながる事のできない不安、孤独、葛藤…。ひきこもり青年の内面世界と自立へのめざめを描く。坂口香津美、長編劇場映画初監督作品。
第34回ヒューストン国際映画祭コンペティション部門シルバーアワード受賞
(2000年製作・2004年公開/146分/カラー/35mm)

■8月8日(土) 「ネムリユスリカ」上映  
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室A 
開場       18:30
上映開始    18:45(上映時間96分)
監督トーク(Q&A) 20:25〜20:45

「ネムリユスリカ」 〜 生まれて初めて、愛を知った。〜
バレリーナを夢見てレッスンに通うごく普通の15歳の琴野は、レッスンの帰り道に卑劣な犯罪に遭う。
その17年後、性犯罪により生まれた少女と、その家族の絶望と再生の物語。
特別出演及びピアノ演奏は、今や世界を舞台に活躍のピアニスト小林愛実。
第40回ロッテルダム国際映画祭正式招待作品、国際交流基金ロンドン「日本映画祭」英国5都市にて上映。
(2010年製作・2011年公開/日本/カラー/96分)  http://www.nemuriyusurika.com

■8月9日(日) 「夏の祈り」上映   
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室B
開場           14:00
上映開始        14:30(上映時間95分)
監督トーク(Q&A)  16:10〜16:45

「夏の祈り」 〜語り継ぐこと、祈ること。 
ナガサキ、魂をゆさぶる真実のドキュメンタリー〜
70年前の8月9日、長崎に原爆が投下された。映画の主舞台である「恵みの丘長崎原爆ホーム」は、被爆高齢者のための日本最大規模の特別養護老人ホーム。入居者たちは年に数度、ホームを訪ねて来る小中高生のために「あの夏の日に起こった自らの被爆体験」を劇にして上演する。映像作家・坂口香津美にのみ長時間の撮影が許された被爆高齢者の聖域。2年間に及ぶ撮影、今なお癒えぬ哀しみと祈りを鮮烈に伝える映像叙事詩。
語り:寺島しのぶ、ピアノ演奏:小林愛実 フルート演奏:新村理々愛
(2012年製作、2013年公開/日本/カラー/95分/ドキュメンタリー) http://www.natsunoinori.com

■8月11日(火)「カタルシス」上映  
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室C
開場           14:00
上映開始        14:15(上映時間113分)
監督トーク(Q&A)  16:15〜16:45

「カタルシス」 〜 少年A、その罪のゆくえ〜
東京近郊の街で、14歳の少年による連続少女殺人事件が発生した。
3年後、少年院を仮退院した少年は、家族とともに母親の故郷の島へと向かうが・・
愛する家族が罪を犯したとき、あなたにできることは何か。罪を償うとは。カタルシス(罪の浄化)はいかにして可能か。
少女役で出演及びヴァイオリン演奏のヴァイオリニスト神尾真由子は本作出演後、チャイコフスキーコンクールにて優勝。第21回ミュンヘン国際映画祭正式招待作品。
(2002年製作、2003年公開/113分/カラー)

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=53618

執筆者

Yasuhiro Togawa