『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』『ゴモラ』といった近年のイタリアを代表する傑作に相次いで主演し、アカデミー外国語映画賞受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』で披露した円熟のダンディズムも記憶に新しいトニ・セルヴィッロ。この“イタリアの至宝”たる名優の最新主演作『ローマに消えた男』は、同国のアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で2冠に輝き、イタリアをはじめヨーロッパ各国で大ヒットした、ミステリアスなヒューマンドラマである。
セルヴィッロが演じた奇想天外な役柄を通して、人間の二面性や人生の光と影を体現してみせる懐の深さに、誰もが驚嘆せずにいられないだろう。とりわけセルヴィッロの凄みが凝縮されたラスト・シーンは、謎めいた余韻とともに、しばし観る者の脳裏に焼きつくに違いない。
この度解禁されたメインビジュアルは、主人公を演じるトニ・セルヴィッロの横顔に映し出された数々のエピソードが印象的なビジュアルとなっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa