二階堂ふみ、長谷川博己主演『この国の空』が8月8日(土)より、テアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋他、全国ロードショー致します。
原作は芥川賞作家・高井有一による同名小説、1983年に出版され谷崎潤一郎賞を受賞しました。戦争という時代を戦場ではなく、庶民の暮らしを繊細にそしてリアルかつ大胆に描かれた物語です。また、本作は日本を代表する脚本家・荒井晴彦の18年ぶりの監督作です。

すごく官能的な映画だ。
戦争の陰翳のせいだろうが、
まーともかく今年の主演女優賞は
二階堂ふみだな
ーーーーーー荒木 経惟(写真家)
若い女のまなざしは未来への希望だ。
それを不安に変えてしまった70年前の
日常は今とあまり変わらない事を
この映画は物語る。
ーーーーーー石内 都(写真家)
ドンパチでないリアル。戦争という特殊が、男と女の普遍を際立たせる。里子
の言葉が、標本にしたいほど美しい。
戦争=非日常、非人間、特殊と思っていた。その中にも日常はあり、男と女
の人間としての普遍はあることを生々しく
非人間的な時代の人間。非日常の中の日常。
ーーーーーー俵 万智(歌人)
二階堂ふみがあなたを演じている。
二階堂ふみは空襲警報も蝉の合唱もすべてを一瞬に消し、静かで濃密な空
間を作り出す。凄い女優だ。
ーーーーーー根岸 吉太郎 (映画監督)
戦時下であっても少女は否応なく大人になる。それを知っている母と、一人娘
の河原のシーンがとてもいい。
ーーーーーー中島 京子 (小説家)
例えて言えば里子は岩場に咲いた花。少女から大人へと成長していく生命
力に、強さと美しさを感じました。
ーーーーーー村岡 恵理 (「アンのゆりかご〜村岡花子の生涯〜」作者)

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執筆者

Yasuhiro Togawa