10月22日(木)〜31日(土)に開催となります「第28回東京国際映画祭」にて、昨年好評を博した特集上映「庵野秀明の世界」に続き、本年のアニメーション企画はロボットアニメの金字塔であり、日本人の心の原風景『機動戦士ガンダム』の特集上映が決定致しました。
ガンダム史上初の大規模上映となり、一シリーズに特化してアニメーション作品を東京国際映画祭で特集することも史上初となります。

1985年から始まり、28回目を迎える「東京国際映画祭」。
今年は例年より会期を10日間に延長し、フェスティバルエリアも拡大予定。一人でも多くの方に足を運んでもらうべく様々なイベントを企画し、東京を映画と文化の祝祭空間へと演出します。

劇場版『機動戦士ガンダム』公開からまもなく35年。ガンダムに影響を受けたと公言するクリエイターが製作する作品はいずれも世界的ヒットを記録。ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』などは記憶に新しく、影響力は世界中に波及しています。

上映作品は、伝説の始まりとなる記念すべき劇場版第一作『機動戦士ガンダム』(総監督:富野由悠季)ほかTVアニメ・劇場公開作品、スクリーン上映されることが極めて稀な短編等数十本を予定。初の大規模上映にふさわしく草創期から最新作までのクリエイターの登壇など、東京国際映画祭でしか実現できないイベントを企画中。

日本独自のコンテンツや風習が注目を集める昨今、日本が世界に誇るロボットアニメーションの祖であり、日本人の未来感・宇宙観に多大な影響を与え続けるガンダムシリーズを東京国際映画祭で特集上映することで日本文化の多様性を世界に発信し、日本の複合的な魅力を東京国際映画祭を通して世界に広めていきます。
作品タイトル・詳細につきましては、順次発表してまいります。

ガンダムとは
「ガンダム」シリーズ第1作目「機動戦士ガンダム」は、増え過ぎた人口を宇宙へ移民させる「宇宙世紀」が舞台。宇宙移民の国「ジオン公国」が地球連邦に対して起こした独立戦争の中、少年アムロ・レイが、連邦の新兵器であるガンダムを操縦、戦いの中で成長していく。「赤い彗星」の異名をもつジオン軍のシャアら、個性豊かなキャラクターたちが登場、彼らの放つ名台詞も話題に。
1979年4月にTVアニメとして放映を開始。静かな反響を呼び、翌80年に発売されたプラモデル「ガンプラ」、81年から公開された劇場版3部作の大ヒットにより、人気は社会現象化。「機動戦士ガンダム」の魅力は、リアリティある近未来のSF設定や、モビルスーツと呼ばれるパイロット搭乗型の人型兵器の戦闘シーン、戦時下での重層的な人間ドラマは、多くのファンを魅了、従来のロボットアニメのイメージを一変させた。

関連情報
◇TVシリーズ最新作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」10/4より毎週日曜午後5時〜MBS/TBS系列全国28局ネットにて放送開始
◇シリーズ最新作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』
10/31より全国15館にてイベント上映(2週間限定)
◆『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM』 @森アーツセンターギャラリー
(会期:2015/7/18〜2015/9/27)
◆メカニックデザイナー大河原邦男展 @上野の森美術館
(会期:2015/8/8〜2015/9/27)

執筆者

Yasuhiro Togawa