直木賞作家・桜木紫乃原作、佐藤浩市・本田翼初共演の映画『起終点駅 ターミナル』。
この度、本作品が10月22日(木)より開催される、第28回東京国際映画祭のクロージング作品に決定致しました!!
2013年「ホテルローヤル」にて第149回直木賞を受賞、北海道在住の作家として一躍、ベストセラー作家になった桜木紫乃。デビューから一貫して、北海道、とくに故郷・釧路を舞台とする作品を発表してきました。今回、映画化するのは、2012年に
出版された六作から成る短編集「起終点駅 ターミナル」の表題作であり、彼女の最高傑作が待望の初映画化となりました。
主人公は司法では罰せられない罪、誰にも裁いてもらうことのできない罪を抱えて生きる弁護士の鷲田完治。演じるのはいよいよ名優の域に達し、今年は主演『愛を積む人』や『HERO』『アンフェア the end』など数々の話題作に出演し、日本映画界を背負う佐藤浩市。鷲田と出会い、救われ、新たな人生に希望を見出していくヒロイン・椎名敦子には、7月クールの月9ドラマ「恋仲」のヒロインとして出演するなど、今、女優として大きく羽ばたく本田翼。監督は『はつ恋』『深呼吸の必要』などみずみずしい感性で人間を描き続ける篠原哲雄です。

【佐藤浩市コメント】
佐藤浩市です。僕は10年前の2005年、東京国際映画祭で根岸吉太郎監督『雪に願うこと』という映画で主演男優賞を頂きました。ちょっと自分で言うのも口幅ったいですけれども(笑)。不思議なことに今回も『起終点駅 ターミナル』という映画の初日に現場に
入ったときに、本当に偶然なんですけれども、『雪に願うこと』の初日に現場で感じた、監督・スタッフ共に、この映画が何に向かっていくのか、というみんなの意識の高さを感じました。それと同じ匂い、空気感を今回の『起終点駅 ターミナル』で感じたんです。それが今回こういう形で東京国際映画祭のクロージング作品になったということが、僕にとっては本当に嬉しい驚きでいっぱいです。ありがとうございます。

【本田翼コメント】
『起終点駅 ターミナル』に出演した本田翼です。『起終点駅 ターミナル』を、第28回東京国際映画祭のラストを飾るクロージング作品に選んでいただき、本当に光栄です。この作品は、見終わった後に、少し幸せになれるようなあたたかい作品です。この秋お会いできることを楽しみにしています。

【原作・桜木紫乃コメント】
映画『起終点駅 ターミナル』が、東京国際映画祭クロージング作品との報告を受け、大変嬉しく、光栄に思っております。ひとつの物語が映画という新しい表現を得て、より広くみなさまに愛される作品となりましたこと、関わってくださったすべての方々に、心からお礼申し上げます。本作が、映画を愛するみなさまの、ちいさくともひとつの起点駅となりますように。
そしてすべての映画が、時代を求め、時代に求められ、愛される世の中でありますように。東京国際映画祭の成功を祈っております。みなさま、ありがとうございます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa