この度、全米を騒がせた稀代の贋作画家を追ったドキュメンタリー映画『美術館を手玉にとった男』がユーロスペース他にて 2015 年 11 月より公開されることが決定致しました

全米の多くの美術館で展示されていた著名な作品の数々が、実は、一人の男によって造られたニセモノで、しかもそれらは全て、無償で寄贈されたものだった—
2011 年、ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズ、そしてテレビなどのメディアが、このセンセーショナルな事件を報道した。FBI も捜査に乗り出したが、その男は罪には問われなかった。通常の贋作者は贋作を売って金を儲けることを目的とするが、その男は一切の金銭を要求せず、すべての作品を「寄贈」していたからだった。
なぜ、その男マーク・ランディスはそのようなことを 30 年に渡って続けてきたのか。
MoMA での勤務経験を持つグラウスマンと画家として活動していたカルマンという美術界にバックグラウンドを持つ 2 人の監督が、謎の贋作画家マーク・ランディスの素顔に迫った本作は、ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ 5 ドキュメンタリーに選出されるなど、全米で大きな話題となった。

贋作に執念を燃やす男と、彼を追うことに執念を燃やす人々。そして彼に騙された人々。彼ら自身や社会が持つ歪み、苦悩、そして良心が、ユーモラスかつ鋭く描かれたドキュメンタリー映画です。
この度、本作の公開が決定し、ティーザービジュアルが完成致しました.

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執筆者

Yasuhiro Togawa