文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年も2015年9月18日(金)〜22日(火・祝)に「第8回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。
「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の皆さん、映画・喜劇を愛する皆さんが一体となって盛り上がれる、他にない魅力を持った、住民参加型の映画祭となっています!

野田秀樹作・演出の大ヒット作
シネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」inしたコメ

平成15年8月歌舞伎座において大ヒットとなった舞台「野田版 鼠小僧」をしたコメのスクリーンでデジタル上映することが決定いたしました!現代演劇界を代表する奇才、野田秀樹の作・演出で、中村勘三郎(当時勘九郎)をはじめとする豪華で個性的な俳優たちの競演が見どころの本作。江戸町奉行から幽霊まで、個性溢れる登場人物達を、豪華な顔触れが賑やかに楽しく演じます。歌舞伎座と同じ臨場感と迫力で、たっぷりとお楽しみください。
今年4月に登場した勘三郎を模した鼠小僧が見つめる浅草公会堂での上映となります。
さらに、いとうせいこうしたコメ総合プロデューサーが、中村勘九郎さん、荒井修さんをトークゲストでお迎えし、関わりの深い浅草のお話を伺います。

◆タイトル:シネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」
(2003年8月歌舞伎座/110分/松竹)
◆日程:2015年9月21日(月・祝)開場17:00/開演17:30(予定)
◆会場:浅草公会堂
◆チケット情報:【料金】前売り:2000円/当日:2500円/全席指定
◆権利表記: Ⓒ松竹株式会社
◆作・演出:野田秀樹
◆出演:中村勘三郎(当時 勘九郎)、中村福助、中村橋之助、
片岡孝太郎、中村勘九郎(当時 勘太郎)、中村七之助、
坂東新悟、中村獅童、坂東彌十郎(当時 弥十郎)、坂東吉弥、    
中村扇雀、坂東三津五郎

【作品内容】
正月、江戸の町では鼠小僧の芝居が大人気。見物客の中で、棺桶屋の三太(さんた)がずる賢く金稼ぎに励んでいる。金にしか興味のない三太は、実の兄が死んでも棺桶屋の出番と喜ぶ始末。その上遺産があると聞いて大はしゃぎ。ところが遺産は善人と評判の與吉(よきち)が相続することに。他人には渡すものかと一計を案じた三太は、兄の死体の替わりに棺桶の中へ忍び込むが—。

◆来場ゲスト:中村勘九郎、荒井修(文扇堂主人)

中村勘九郎(なかむら かんくろう)
1981年10月31日生まれ。十八代目中村勘三郎の長男。1986年1月歌舞伎座『盛綱陣屋』の小三郎で初お目見得。1987年1月『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎で二代目中村勘太郎を名乗り初舞台。2012年2月新橋演舞場『土蜘』僧智籌実は土蜘の精、『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精などで六代目中村勘九郎を襲名。また、歌舞伎公演にとどまらず、映画、テレビ、写真集など幅広い分野へも挑戦。9月7日(月)〜25日(金)からの赤坂大歌舞伎に出演予定。

執筆者

Yasuhiro Togawa