12 月 4 日に日本公開が決定しているダニエル・クレイグ主演「007」シリーズ最新作『007 スペクター』から、最新予告が到着しました!最新作は、ボンドの幼少期に関わる重大な秘密や、宿敵スペクターとの関わりなどが明らかになるかもしれないといったストーリーが噂されていますが、今回いよいよその真相が見えてきました。M 役のレイフ・ファインズ、Q 役ベン・ウィショー、ミス・マネーペニー役ナオミ・ハリスら新チーム・ボンドが、ボンドを援護しつつ任務を遂行していくストーリーを予感させ、雪山でのヘリコプターと雪上車、テムズ川でのボートのチェイスシーンなど、今まで公開されたアクションシーン以上の派手なアクションシーンも随所に織り込まれています。

◆『007 スペクター』予告編第2弾映像
https://youtu.be/eAQBc3affUU

今回の予告編第3弾では、ボンドは上司 M の反対を押し切ってメキシコへ向かいます。そこでアバンタイトル(オープニング)となるメキシコの伝統的なお祭り「死者の日」での色彩豊かな衣装をまとったエキストラや山車の中、派手な爆発シーンが繰り広げられます。
続いてQによるおなじみの最新鋭のボンドカーの紹介。今回はアストン・マーティンDB10が画面フルスケールでその全容を現します。
「君のための特別な仕掛けもある」と告げるQに、「もう一つ頼めるか?俺を消してくれ」とつぶやくボンド。そこから、今回の任務が、どんな危険にも常に冷静なボンドの感情を激しく揺さぶる根源的な痛みを伴うものだと読み取れてきます。

さらに、シリーズ最年長ボンド・ガール モニカ・ベルッチのドレスのジッパーをおろすボンドと「行ってしまうのね。苦痛しかないあの場所へ」とささやき返すモニカ、悪の組織スペクターに関して「奴らと通じているのは誰だ?」という Q の問いかけに「俺だ」と答えるボンドの姿が。そしてついに、今までの予告ではシルエットでしか姿を現さなかったクリストフ・ヴァルツが不敵な笑みを浮かべ「やぁジェームズ、ずっと私を探していたんだろう」と語りかけるにいたり、MI6の追及の手がスペクターにおよび、それがボンドとヴァルツ演じる今回の悪役オーバーハウザーにつながってくることが分かります。

もうひとりのボンド・ガール、フランスの若手演技派レア・セドゥが「これがあなたの望み?暗闇の中で追って追われて。いつも孤独」とボンドに問いかけると「望んだわけじゃない」と言い放つボンド。二人のボンド・ガールが、苦悩にあえぐボンドを慰撫するセリフにも、あえて自ら傷を負う自虐の道を選び進もうとする、そんな彼に、オーバーハウザーの「私なんだよ、ジェームズ。君を苦しめ続けてきたのは」というセリフが最後に浴びせられます。
ボンド自身の謎に迫るストーリー展開となることを予感させる特報から、今回は、ボンドがスペクターとその首領であろうオーバーハウザーと過去につながりがあり、しかもその事実がボンドの生き方に暗い影を落としていたことが明らかに!果たしてボンドは、自ら封印していたトラウマとも言える過去の秘密に対峙し、ダブル・オーとして生きぬくことができるのか、本編完成まで、ますます観る者の興味を掻き立てる映像になっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa