WOWOWでは9月20日(日)よる10:00から「連続ドラマW しんがり〜山一證券 最後の聖戦」【第1話無料放送】を放送することが決定した。
原作はジャーナリストで元読売新聞記者・清武英利のノンフィクション『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社刊)。

1997年11月、四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表した。誰もが予想だにしなかった巨大金融企業の破綻は、日本経済に大きな打撃を与えるだけでなく、日本の終身雇用の終わりを告げる事件ともなった。
その要因となった二千六百億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠しつづけられたのか。役員までもが沈没船から逃げ出す中、最後まで会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たち。彼らは社内から“場末”と呼ばれ、煙たがられた部署の連中だった。
理不尽な会社の不正への怒りを胸に、すべての社員、顧客、そして家族のため、使命感で自らを奮い立たせる“しんがり”たち。現代社会で働くすべての人々の心を射抜く、熱き社会派ヒューマンドラマの誕生である。

主演は、最新作『天空の蜂』など数々の映画やドラマで活躍している江口洋介。WOWOWドラマでは2011年10月に放送された「連続ドラマW パンドラⅢ 革命前夜」以来、およそ4年振りの主演となる。
共に闘う仲間には、萩原聖人、林遣都、真飛聖、勝村政信らが。さらに、破綻の元凶を作った会長役に岸部一徳など、個性豊かな演技派俳優が名を連ねる。
監督は、迷走する巨大企業の内情を描いた映画『沈まぬ太陽』でメガホンを取った若松節朗。

2015年秋、様々な化学反応を起こし、ドラマの歴史に新たな1ページを刻む!!

≪ストーリー≫
1997年4月。山一證券の常務取締役・梶井(江口洋介)は、業務監理本部(ギョウカン)本部長に就任する。
ギョウカンは、社内監査を行なう部署だが、本社から離れたビルに居を構え、左遷社員が追いやられる“場末”と呼ばれていた。そんな梶井の異動初日に、大蔵省証券取引等監視委員会(SESC)の調査が入るという事件が起きる。
当時金融業界は、総会屋への利益供与問題で大きく揺れていた。
梶井は、営業考査部部長・花瀬(佐藤B作)やその部下・中西(矢島健一)、秘書の蒲生(真飛聖)に社内調査を指示。
そんな中、監査部の瀧本(萩原聖人)と吉岡(林遣都)は、渦中の総会屋との関係を示す資料を見つけてしまう。
一方、会長の有原(岸部一徳)らはSESCの調査に対し余裕の表情を見せるが、副社長の片瀬(光石研)だけは不安な表情を浮かべていた。梶井や同期の林(勝村政信)もまた、上層部が何かを隠しているのではないかという疑念を抱く。

≪コメント≫
●江口洋介さん
(1)脚本を読んだ時の印象
最初に原作を読ませていただいて、12人の社員の方々が成し遂げたことの凄さに感銘を受けました。原作者の方が
この作品はドラマ向きではないとおっしゃるように、このドラマには専門用語や事実の説明も数多く出てきます。しかし、
ドラマ向きではないものを、どういう風にドラマらしくしていけばよいのか、山一證券の破綻を追ったドキュメンタリーではなく、人々の心に響く作品になるようにどうすればよいのか、スタッフと話しながら一歩ずつ制作しています。

(2)今回演じる梶井達彦というキャラクターについて
梶井のような上司や政治家がいたら社会は変わるだろうな、という他人任せな考え方自体が違うのではないかと思います。お互いのバイブレーションや情熱をぶつけ合って、共に高めあっていく。そのことが出来たから、エリートでもなく特別でも
ない普通の社員たちが大企業消滅の真相究明と清算業務を成し遂げられた…そこに面白さがあるように思います。
普通の人間同士が何か言葉を交わして、会社の中で酒を飲み、上の幹部たちを助け、組織の中で人間関係を深く繋げていったからこそ、彼らは最後まで闘えたのではないかと思います。それは「人の山一」と呼ばれた山一證券には、そもそも存在していたものだと思うので、その人間味のある感じがドラマで表現できたらと思います。梶井も仲間に助けられ、ここまでたどり着いたのです。変わり者だった男が仲間と出会い、人間らしくなって、それを息子も感じ取っていくのだと思います。

(3)視聴者へのメッセージ
梶井のように自分のことを顧みず、会社の不正を暴いていく、というのは会社愛でもあり、仕事に対しての責任、愛情、プライドがもの凄くあるように感じます。それは逆にいうと幸せなことかもしれない。それによって人は強くなると思います。不正を暴くというのは正義ではなく、情熱や愛情が人を動かしていくのだ、というのが根底にあることを感じとっていただけたらと思います。

●若松節朗監督
WOWOWドラマの中にあって異質の企業集団ドラマ。特出した強いリーダーが仲間を引き連れて上層部の不正に立ち
向かうシンプルな題材です。山一證券の倒産は社会に強い衝撃を与えました。その事件を借りて男たちが激しく葛藤する姿はバブル崩壊時を懐かしみ、また爽快です。知らなかったノンフィクションの醍醐味は相当に面白いです。
希望に入社した会社の不正を暴くことにはかなりの勇気が必要です。自主廃業、倒産という結末が待ち構える中、
“しんがり”と呼ばれた数人の仲間達にはかなりの困難がありますが、ドラマはどんどんヒートアップして面白い。
巨象に立ち向う蟻たち社員の生き様に感動していただけると思います。どうぞご期待下さい。
このドラマは江口洋介なくして語れない、そのくらい彼に演じて頂けて光栄です。
●岡野真紀子プロデューサー
原作を初めて読んだとき、心が震えました。昨今の日本企業は、「終身雇用」という意識や「愛社精神」という気持ちは薄れています。しかし、あの時代は違いました。会社という、自分の人生の大半の時間を費やす場に対する深い愛情と仲間への愛情があったからこそ、働く喜びを見出していたのだと思います。そんな会社の中で、社員を裏切る不正が蔓延っていた。その不正を暴き、社員のために闘い抜いた、「場末」と呼ばれた社員たち。スーパーマンではない彼らが、人生を賭けて闘い抜けたのは、そこに「愛社精神」があったからだと思います。結果的に山一證券はなくなってしまいましたが、そこまで会社を愛し、人生を捧げられるということは、個々の人生を何倍にも充実させてくれることですし、何よりも日本経済にも大きく影響する程生産性もアップしていくのではと感じます。
日本社会で生きる皆さま、会社を信じていますか?自分の仕事に誇りを持っていますか?会社を愛していますか?それが、この作品のテーマです。
「しんがり」の主人公である梶井は、正義感が強く、清廉潔白で熱い男。しかし、少し不器用で感情を抑えられないこともある。でもそんな本部長に部下たちは心から信頼してついていく。
そんな役柄を演じられる人は、江口洋介さん以外には思い浮かびませんでした。江口さんは、天性の明るさと爽快感を持ち、人を魅了するパワーと説得力を持っています。そして、母性のような父性のような、無条件の温かさを持っている方です。そんな江口さんに梶井を演じていただけることを本当にうれしく思っています。

≪企画概要≫
◆番組タイトル
日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW しんがり〜山一證券 最後の聖戦〜」

◆放送日
・9月20日(日)放送開始 ≪※第1話無料放送≫
・毎週日曜22:00〜WOWOWプライムチャンネル
・60分枠☓6話(6週)

◆キャスト
江口洋介 萩原聖人 林遣都 真飛聖 / 勝村政信 佐藤B作 矢島健一 
三浦誠己 霧島れいか 板垣瑞生 大河内浩 品川徹 田中健 / 佐野史郎 光石研 平田満 岸部一徳

◆スタッフ
原作:清武英利『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社刊)
監督:若松節朗(『沈まぬ太陽』『柘榴坂の仇討ち』「ドラマW チキンレース」)、村谷嘉則
脚本:戸田山雅司(「相棒」シリーズ)
音楽:住友紀人(『テルマエ・ロマエ』)
製作著作:WOWOW 制作協力:共同テレビジョン

©WOWOW

執筆者

Yasuhiro Togawa