現在、NHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインの母親役を好演している常盤貴子主演の映画『向日葵の丘1983年・夏』が、今年秋にアメリカで開催される映画祭「ジャパン・フィルム・フェスティバル・ロサンゼルス・2015」の招待作品に決定した。

今年で11回目となるこの映画祭は、毎年行われているもので、日本に関連した話題作を審査して選ぶというもの。昨年は仲代達矢さんが、一昨年は大林宣彦監督がゲストとして渡米した。

本作で、常盤貴子、1997年のNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインを務めた田中美里、TBSの橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の五女・長子役で有名な藤田朋子の高校時代役を演じた3人がそれぞれ、芳根京子(18)が7月クールのTBS金曜10時の連ドラ「表参道高校合唱部!」で連ドラ初主演を果たし、同じ7月クールのフジテレビ「探偵の探偵」に北川景子の殺された妹役で出演、南波あつこ原作のコミックの映画化『先輩と彼女』(10月17日東映系で公開)のヒロインにも抜擢され、藤井武美(20)が大ヒットした韓国映画『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨン監督の新作『風の色(仮題)』のヒロインに1万人オーディションから選ばれ、百川晴香(19)が、7月スタートの「ウルトラマンX」のレギュラーが決まるなど、本作撮影後に活躍の場を更に拡げ、注目を浴びている。

本作の舞台となっているバブル直前の1983年は、東京ディズニーランドが開園し、ファミコンやカロリーメイトなどが発売され、”義理チョコ”という言葉が流行語になるなど、日本人の日常生活が大きく変わった年。太田監督は、この1983年に注目し、「2013年」と、常盤演じる多香子が高校生だった「1983年」という時代を見つめることで、友達や親子の絆の大切さを描く。

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執筆者

Yasuhiro Togawa