今最も注目されるカメレオン俳優・安田顕×新進気鋭のクリエイターたちとのコラボレーション

本作主演の安田顕は、今「日本一チケットが取れない」といわれる5人の人気演劇ユニットTEAM NACSのメンバーです。安田は硬軟演じ分け映画にドラマ、舞台とひっぱりだこの個性派俳優。今年に入って映画だけでも『龍三と七人の子分たち』『ビリギャル』『新宿スワン』と大ヒット作に立て続けに出演。TVドラマ「問題のあるレストラン」の女装が大きな話題となりました。昨今の脇役俳優ブームの中で、今、最も注目を集める俳優・安田顕が待望の映画主演に挑む・・・がまさかの脇役!? 
安田が演じるのは、TVでも映画でも、現代劇でもドラマでも、見かけたことある役者。見かけたことはあるけど・・・それがどこだったか、何という作品だったか、いわんやぱっと名前が思い浮かぶこともない・・・という脇役俳優・亀岡拓次。泥棒、チンピラ、ホームレス・・・演じた役は数知れず。大作(の脇役)から自主映画(の脇役)まで、声がかかる限りどこにでもどんな役でも駆けつける、監督から重宝される俳優だ。趣味はお酒。撮影現場と酒場を行き来する日々を送っている。そんな地味な亀岡の人生が、居酒屋の女将に恋をして動き出す・・・・・・。五度の芥川賞候補にもなった作家・戌井昭人(いぬいあきと)による著書「俳優・亀岡拓次」の映画化。劇団を持ち俳優としても活躍する著者の“業界あるある”が満載。映画や舞台の現場で巻き起こる、ヘンテコな人々によるおかしくて可笑しな事件は実話!? そして、監督は独特な着眼点・発想による演出で期待の新鋭・横浜聡子。国内外の映画祭で評価が高かった松山ケンイチ主演『ウルトラミラクルラブストーリー』以来6年ぶりの長編映画最新作となります。また、「あまちゃん」で注目された大友良英が音楽を手掛けます。
この冬、不器用だけど愛すべき亀岡拓次が巻き起こす、ユーモアあふれるハートフルな物語をご期待ください。

★安田顕コメント
映画の主演というお話をいただけたことに本当に嬉しく思っております。
戊井先生の原作を読ませて頂き、本当に面白く、その主人公である亀岡拓次を自分が演じられることに嬉しくもありプレッシャーも感じております。
職業が俳優の主人公を演じるというのはとても得難い経験だったのと同時に難しかったです。
現場では横浜監督をはじめ、素晴らしい共演者、スタッフの皆さんに囲まれ無事に撮影を終えることができました。
横浜監督の世界観に、溺れんばかりにどっぷり浸かり、ときに翻弄されつつも、一喜一憂の日々でした。
皆様にも映画【俳優・亀岡拓次】の世界に引き込まれていただけると幸いです。
是非、皆様ご覧下さい。

プロフィール
1973年12月8日生まれ、北海道出身。1996年に演劇ユニット「TEAM NACS」を大泉洋、戸次重幸らと結成。NHK連続テレビ小説「瞳」(08)で全国的に知られ、映画出演作に『HK 変態仮面』(13)、『小川町セレナーデ』(14)、『龍三と七人の子分たち』『ビリギャル』『新宿スワン』(15)がある。クールなルックスと渋い声で二枚目からコメディまで幅広く演じ、高い人気を博す。

★横浜聡子監督コメント
亀岡は、何かを声高に叫んだり、熱く演技論を語ったりはしません。不器用ながら与えられた役をひたすら一生懸命やり、大好きな酒を呑み、いい女を見れば恋をする、それだけと言えばそれだけの男です。
亀岡が出演する映画は、青春もの、コメディ、時代もの……と多岐にわたります。毎日違う映画をつくっているかのような慌ただしい撮影の日々でしたが、振り返ると安田さんはいつも、現場の輪の中にごく自然に立っていて、何を言うわけでもなく、すうっとその世界へ入ってゆかれました。それはまさに俳優亀岡拓次そのもの、でした。
そして、安田さんの呑む酒は、とても美味そうに見えます。人生色々あるんだろうけど、いつも幸福そうに酒を呑んでいる亀岡拓次が、私は大好きです。

プロフィール
1978年、青森県出身。自主制作映画としては異例の全国公開となった『ジャーマン+雨』で注目され、08年、商業映画デビュー作となる『ウルトラミラクルラブストーリー』(出演:松山ケンイチ、麻生久美子)を監督し、トロント国際映画祭ほか多くの映画祭にて上映された。松山ケンイチが第64回毎日映画コンクール男優主演賞を得るなど国内外の映画祭で評価された。

2016年1月テアトル新宿ほか全国ロードショー

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa