日本が世界に誇る若手CMクリエイター、柳沢翔が満を持しての映画監督デビュー!!
Google NEXUS7シリーズの子供にダンスを教える先生や父と娘のCMですでに世界中から注目を集めているCMディレクター、柳沢翔。若干32歳ながら、その注目度は高く、映画界を始め各界から熱い視線が注がれてきたがついにメガホンをとることとなり、そこに豪華俳優陣が集まった。
柳沢がタグを組むのは、最年少記録となる25歳で撮影技師デビューを果たした撮影カメラマン・今村圭佑。
二人の作り出すCM、PVは類まれな映像センスで、反響を呼んでいる。
柳沢は大きな期待を背負い、完全なオリジナルストーリーを作り上げ、撮影を終えた。

豪華キャスト出演による、“心温まる”ミステリーが今冬公開!
舞台、テレビドラマ、映画で飛躍的な活躍を見せる若手演技派・中村倫也を軸に、佐々木希、木村佳乃、菅田将暉、杏、市原隼人、新井浩文、松重豊・・・という今まさに旬の主役級キャストを配して、生まれた本作。
本作が3作目の主演作である中村は、「魅力的で精力的なスタッフ、キャスト、事務所の仲間達と共に、この美しい物語を創ることができて、とても嬉しく思っております。それこそ『家族』と思える現場でした。」と語る。
また、物語のキイとなる中村演じる温人の母の再婚相手の連れ子、七海を演じた佐々木希も「中村さんの目のお芝居が引き込まれるようでとても印象的でした。何度も共演させていただいていますが、いつもお芝居に関してアドバイスをくださるので、ひとつひとつ吸収していきたい」と語る。
2人の母親を演じた木村佳乃は、「中村くんは若い時から共演させて頂く機会があり、とてもいい役者さんだと思っていました。なので、彼が主演する作品でオファーが来た時には二つ返事で引き受けました」と中村を絶賛。その他にも世界から注目を浴びるCM界の若きエース、柳沢が初メガホンをとるという企画に賛同し、脚本に魅入られた主役級の俳優たちが集結した。
幼いころに母に捨てられ、成長した今は落し物預り所で働く温人の元にある日母の訃報が届く—その死の事実は彼のこれまでとこれからの人生を大きく変えることになるのだった。
温人が今まで知らなかった事実が明らかになり、物語は感動のクライマックスを迎える。
切なくも、心温まる至極のミステリーが豪華俳優陣で今冬公開になる。

■コメント
【中村倫也さんからのコメント】
この作品は、とある家族の話です。
止まっていた時計が動き出すように、グラスに入れた氷が溶け出すように、ひとつの出来事をきっかけに、この物語は始まります。
青年はどこに辿り着くのか。青年の『家族』は何処に在るのか。
このとてもデリケートな役を、沢山の人に支えられながら、壊れないように壊れないように運ぶことができました。
魅力的で精力的なスタッフ、キャスト、事務所の仲間達と共に、この美しい物語を創ることができて、とても嬉しく思っております。
こういうことを言うのは照れ臭いのであまり言わないのですが、それこそ『家族』と思える現場でした。
星ガ丘ワンダーランド、皆様是非、ご期待下さい。

【佐々木希さんからのコメント】
今回、素敵な皆さんと共に作品作りに参加する事が出来、大変嬉しく思っています。
主演の中村さんは本当に尊敬する先輩でとても優しい方です。
何度も共演させていただいていますが、いつもお芝居に関してアドバイスをくださるので、ひとつひとつ吸収していきたいです。今回の作品も一緒にお芝居をさせていただいて、沢山勉強させて頂きました。
中村さんと二人で歩いているシーンの撮影は夜の屋外で行われたのですが、気温0度を下回る寒い日で、寒くないかと私のことを何度も気遣ってくださいました。

出来上がった作品を拝見して、スタッフ、キャストが一丸となって丁寧に丁寧に作った作品だなと改めて思いましたし、中村さんの目のお芝居が引き込まれるようでとても印象的でした。懐かしさを感じられる温かみのある綺麗な映像に心を奪われ、深い愛情故の衝撃のラストにきっと驚くと思います。

【監督/脚本 柳沢翔】
1982年 神奈川県鎌倉生まれ、多摩美術大学を卒業後、東北新社 CM制作部入社。現在はTHE DIRECTORS GUILDにて、CM,PV等の企画演出を中心に活動。
一人で制作(撮影•照明•美術•編集)していたコマドリPV作品<vish 「kira kira」https://youtu.be/A8IaaVuG–k><nangi 「walkの約束」 https://youtu.be/x08R89_zRSs>がアートディレクター森本千絵の目にとまり、大塚愛「I love XXX」https://youtu.be/McDhD-KtbjYのPV監督に抜擢。
実写とアニメーションを混ぜ合わせたハートウォーミングな作風が話題となり、google chrome のウェブムービーの演出に抜擢される。https://youtu.be/-6ftAf_I0Hw
以降、google作品を数多く手がけるようになる。
26歳の時に演出したCM(白泉社LALAコミック−lala report篇)がアジア太平洋パシフィック広告祭のフィルム部門でグランプリを受賞。以降、多くのCMを演出するようになる。
徹底した丁寧な作品作りと完成度を高める妥協を許さないクリエイションの姿勢、リアリティとファンタジーを融合させた作品作りが世界各国で高い評価を得ている。

[コメント]
●初の映画演出について
一言で言うと、とても大変でした。心が休まる瞬間は、完成するまで一瞬もありませんでした。
でも初号で、キャスト、スタッフの皆さんと一緒に初めてスクリーンで映像を見た時、全てが吹っ飛びました。ああ、なんて贅沢なんだと。皆が一丸となってひとつのものを作り上げ、大きい画面で共に鑑賞する。
それをお客さん達に届ける。こんな夢の様な仕事は無いなと。
そして、それが良い作品になるなら、その為ならなんだってやろう。そう感じました。
なので、一言で言うと「大変」
二言で言うと「大変で、その100倍幸せ」です。
三言で言うと「大変で、その100倍幸せ、だからその為に負けられない」 です。

●役者さんについて。
映画をやって一番大きく違いを感じた事は役者さんとの距離感です。
広告よりも圧倒的に近いという印象です。
初めての映画でこんな素晴らしい役者の方々に出演して頂けて、僕は本当に果報者です。
皆さん、本当に積極的に、真摯にこの作品に対して向かい合って下さいました。
僕の至らない部分も受け止めて、信頼して下さり、委ねて下さいました。
主演の中村さんは撮影前にロケ地を巡って、イメージを掴もうとしてくれましたね。感謝感激です!

●撮影カメラ:REDについて
REDは広告界では広く普及しています。
僕はフィルム至上主義でしたが(フィルムで映像が容易に撮れていたのは、おそらく僕が最後の世代だと思います)技術の進歩とともにREDの利点(4K収録できるので、後処理でのリサイズが可能、長時間の収録が可能、高解像度なのでCGとのなじみが容易等)を魅力的に感じています。特に今回は映像のラティチュードが欲しかったので、プロデューサーに無理を言ってREDの中でも上位機種(EPIC)を使用させて頂きました。

●映画を見る人へのメッセージ
母への想いに囚われている男が小さな一歩を踏み出す、その瞬間を切り取った物語です。
家族に限らず、想うがゆえに迷い道に入ってしまう事は誰にでもある事だと思います。
それがほどけていく過程を、押し付けないように、寄り添うように描いたつもりです。
彷徨うハルトがみる白昼夢を、雪景色を、一緒に感じて頂けたら幸いです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa