アルプスの麓の小さな村で暮らす孤児セバスチャンは、山で一匹の野犬と出会う。家畜や人を襲う“野獣”と誤解され村人たちから命を狙われるその犬をベルと名付け、懸命に守るセバスチャン。そして孤独なもの同士、心を通わせていく。時を同じくして村には戦争が影を落とし始めていた。ナチスの捜索の手が伸びるなか、ユダヤ人一家を救うため、ベルとセバスチャンは道案内人として危険な冬の“アルプス越え”に命がけで挑む——。

日本で「名犬ジョリィ」としてアニメ化もされたセシル・オーブリーの世界的ベストセラ—を、自然と犬に人生を捧げるニコラ・ヴァニエ監督が戦時中のアルプスを舞台に、より奥深い人間ドラマとして実写映画化。冒険家でもあるヴァニエ監督ならではのアルプスの美しく雄大な景色と、大自然と共に暮らす人間の営みへのあたたかな眼差しがスクリーンを満たす。主役の少年セバスチャンを演じるのは、2400 人の中から選ばれ、本作が初映画出演となるフェリックス・ボシュエ。また、フランスを代表する国民的女性シンガーZAZ(ザーズ)が主題歌を担当。ナチスに立ち向かうベルとセバスチャンの絆と勇気が感動を呼び、本国フランスで 300 万人動員の大ヒットを記録した話題作がいよいよ日本上陸!
このたび解禁されたメインビジュアルは、広大なアルプスの麓で、ベルとセバスチャンが仲睦まじく、そしてしっかりとした足取りで山を下っていく姿が描かれています。ベル役の大きなグレート・ピレニーズとセバスチャンを演じたフェリックスとの絶妙なコンビネーションを感じさせます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa