クリスティアン・ペッツォルト監督最新作『あの日のように抱きしめて』の公開初日が、8 月15 日(土)と決定致しました

ただ知りたかった。あの時夫は私を愛していたのか。
それとも、ナチスに寝返り裏切ったのかを——
1945 年ベルリン。顔に傷を負いながらも強制収容所から生還した妻と、変貌した妻に気づかない夫。再会により炙り出される心の傷、そして夫婦の愛の行方をサスペンスフルに描いた、優しくも切ない衝撃作!

『東ベルリンから来た女』の監督・主演トリオが描く、第二次世界大戦直後の深い葛藤

1945 年6 月、ベルリン。ネリーは顔に大怪我を負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受ける。彼女の願いは夫ジョニーを見つけ出し過去を取り戻すこと。顔の傷が癒える頃、ついにネリーはジョニーと再会するが、容貌の変わったネリーに夫は気づかない。そして、収容所で亡くなった妻になりすまし遺産を山分けしようと彼女に持ちかける。「夫は本当に自分を愛していたのか、それとも裏切ったのか」。その想いに突き動かされ、提案を受け入れ自分自身の偽物になるネリーだったが・・・。監督は前作でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いたクリスティアン・ペッツォルト。主演にも再びニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルトを起用し、愛の真理を問うサスペンスフルな心理劇を作り上げた。
再会が心の痛手を炙り出す“収容所のその後”を、JAZZの名曲「スピーク・ロウ」にのせて描いた、切なくも美しい愛の衝撃作。

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執筆者

Yasuhiro Togawa