カーアクション映画の常識を変え、バイオレンスや世界観の創造によって、映画、漫画、ファッション、ライフスタイルまで、様々な文化に影響を与えた『マッドマックス』最新作が遂に日本に上陸する。
今回、シリーズの新たな金字塔となる『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の日本公開を間近に控え、「デス・ロードの舞台裏」に迫るメイキング映像が緊急解禁となった。

「デス・ロードの舞台裏」に迫るメイキング映像
http://youtu.be/8_XtAL1FUr8

12年もの歳月を費やし、脚本なし、3,500枚以上の絵コンテで撮影に挑んだジョージ・ミラー監督は、「この映画の撮影は、伝統的な手法を採用した。人間も車も物理の法則には逆らえない」と振り返る。輸血袋として車に縛り付けられる新マックスを演じたトム・ハーディーが、「ものすごくリアルな世界。構想にすごい時間が費やされた、とくにかく壮大な世界だ」と続け、巨大な要塞や、ダブルネックのエレキギターが火を吹き、ドラムが戦意を高揚させる巨大車”ドラム・ワゴン”の暴走が重なる。
ジョーに反旗を翻し、逃走から反逆へと身を転じる女戦士フュリオサ役のシャーリーズ・セロンは、「動き続ける世界の中で、物語を構築するのは大変なこと」と、作品の軸となるカーチェイスにキャラクターたちのバックバーンを織り交ぜてストーリーを構築した監督を讃える。

広大な砂漠を走る車群を壮大なランドスケープで見せるシーンの後、「ナミビアは広大な景観が絶好の撮影地となった。何もなく、境界もない。1つの大きな地形が、荒野を創り出すのにはピッタリだった」と監督。そのスケールに度肝を抜かれたのは、ジョーに仕えるウォー・ボーイズのひとり、ニュークス役のニコラス・ホルトだ。「砂漠を進むと700人ぐらいの人が働いていた」との言葉の通り、広大な砂漠には改造車が並び、壮絶なカーチェイスを体現したキャストたち、スタッフの姿がとらえられる。監督の長年のパートナーであるプロデューサー、ダグ・ミッチェルは、「砂漠のど真ん中にアメフト場3つ分の撮影所ができた。約150人のスタントマンが集結し、毎日難しいスタントをこなしていた」と目を輝かせる。
緊張の連続だった撮影の合間には、大自然のすばらしい光景がキャストの心をとらえた。トム・ハーディは、「日光で輝くんだ。ピンクや、時にオレンジ色に」と語り、輝く空と大地に魅せられたという。
新しい撮影機材「エッジアーム・システム」を駆使し撮影に臨んだ監督は、「毎日スタントを撮影した。セットでは、スタントマンと俳優が完全に融合していた」と述懐。爆発する車両から地面に叩きつけられるシーン、ステアリングを握りしめV8崇拝のポーズを決めるキャストたちのメイキングの紹介の後、「150人のスタントマンが集結し、毎日難しいスタントをこなしていた」とプロデューサーが続ける。「どの車も、どのスタントもリアルだった。本物だよ」とトム・ハーディが断言する。

「ナミビア砂漠で120日間の撮影は、多くの点でこの映画そのものだった」
——ジョージ・ミラー

全世界で3億2,969万ドル(日本円換算/約406億円:6/17現在 BoxOfficeMojo調べ)の大ヒットを続ける
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、遂に、明日6月20日(土)より、全国ロードショーとなる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa