今年のカンヌ国際映画祭で、世界から集まったジャーナリストから最も注目を集めた作品が、特別招待作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。本作で、主人公マックスと対峙するもうひとりの主役フュリオサを圧倒的な存在感で演じたのがシャーリーズ・セロン。カンヌのレッドカーペットにディオールの黄色いロングドレスで現れ、人々を魅了したのが記憶に新しい。

日本公開まで後3日となった今日、シャーリーズ・セロンが演じる反逆の女戦士フュリオサをフィーチャーした特別映像が公開された。

首に刻まれた髑髏の烙印、スカルをあしらったハンドルでフュリオサが乗るのは、威圧的で難攻不落、まるで要塞のような立派な戦闘車ウォー・リグだ。6輪駆動の18輪車。V8エンジンを装備するこの車両には、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーに捕らわれた女たち(ワイブス)が乗り込んでいる。
特別映像は、ウォー・リグに迫るジョーの追っ手の車に向かってハンドルを切って蹴散らす瞬間で幕を開ける。ジョージ・ミラー監督に求められたのは、「マックスと対等の強さ。全力で戦うことができて、生き延びられる人物」だったとシャーリーズが語り始める。マックスとフュリオサが初めて出会う格闘場面、車から落ちそうになるマックスの足を片手で捕まえる迫力満点シーンがインサートされ、「フュリオサは究極の女戦士よ」と語る通り、運転中の車から半身を乗り出してライフルを放つ場面が続いていく。
撮影中の貴重なオフショットとともにジョージ・ミラーが「彼女はまだ希望を捨てていない」、「彼女はそれまで壮絶な苦痛と恐怖を味わってきた」とトム・ハーディが語り、「幼い時に拉致され、結果的に支配者に使える身になった」と監督が続ける。「でも彼女は立ち上がり、反逆者となる」とシャーリーズ・セロン。
映像では、進路を変えて反逆の道を進むウォー・リグをとらえ、「荒廃した世界を飛びだそうとする。運んでいるのは人間で、女なんだ」と監督。シャーリーズは「支配者は過去に彼女を深く傷つけた。(だから)彼女は支配者の大事なものを奪った。彼から大事なものを奪われたから」と説明する。「フュリオサは女たちを解放しようとして、その中で壮大な戦いを引きおこす。この最後の賭けで、生きる意味を見いだしたい」のだと監督は語る。
「希望を見つけたい」と言うフュリオサに、マックスが「何のために」と問い掛ける。フュリオサはなんと応じるのか。それはこの特別動画の中に隠されている。
容赦なき追っ手たちが迫る中、反逆の女戦士フュリオサが、マックスと共にどんな戦いを繰り広げるのか。期待度MAXの特別動画をチェックして、日本公開に備えよう!

全世界を、そして日本をMADに染める『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、6月20日(土)より日本公開となる。

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』フュリオサの特別映像
http://youtu.be/gg1cIJFfVi4

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執筆者

Yasuhiro Togawa