『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督が、主演に渋谷すばる、ヒロインに二階堂ふみを迎えて贈る音楽映画 『味園ユニバース』(ロングランヒット 上映中)ですが、渋谷すばるの単独初主演ながら、日本国内では興行収入2億5千万円を超えるスマッシュヒットを記録し、その勢いは日本国内にとどまらず、世界中を席巻しております。現時点で世界11ヵ国、12の映画祭での上映が決定しており、各国で高い評価を集め、この度、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並び、世界4大映画祭のひとつにあげられるモスクワ国際映画祭での上映も決定いたしました。

モスクワ国際映画祭では、同映画祭の中でも最も歴史があり、世界で注目を受ける優れた作品が上映される人気部門のひとつ「8 1/2 films部門」への出品が決定いたしました。本作を観た海外メディアの評価は「この年の日本映画の中で最も人々の感情に訴えかける映画だ」(US映画祭)「『はじまりのうた』(ジョン・カーニー監督の音楽映画)よりも好きだ」(タイ映画関係者)と高評価のものが多いのが特徴です。さらに、映画祭にとどまらず、香港での今夏の公開も決定いたしました。 

この海外での反応に対し、主演の渋谷は「信じられません。嘘みたいです」と、ヒロインの二階堂は「たくさんの人に見ていただけて嬉しいです」と、監督の山下敦弘は「ロシアでの上映は初めてなのでドキドキしています」と喜びのコメントを発表しております。 また8月19日に発売されるDVD&ブルーレイの特典映像には撮影の舞台裏やロッテルダム国際映画祭で拍手喝采を浴びた「ピアノ・マン」「記憶」の歌唱シーンなどを完全収録(予定)。

渋谷すばるコメント:世界中の人が見てくれているなんて、嘘みたいです(笑)。実感が沸きませんが、自分だけでなく、監督を中心に皆で作った作品なので、嬉しいですね。今まで音楽という道にこだわって仕事をしてきましたが、本作への出演が、音楽以外のフィールドにも自分の視野を広げる良い機会になり、他のことにも挑戦したいと思うようになりました。

二階堂ふみコメント:『味園ユニバース』という作品が沢山の方々に見て頂けてとても嬉しいです。有難うございます
山下敦弘監督コメント:ロシアでの上映というのが自分の監督した映画としては初めてなので、どう受け入れられるのか、少しドキドキしていますが、とにかく、渋谷くん・二階堂・赤犬が一人でも多くの人たちに観てもらえる事が、とても嬉しいです。

ロッテルダム映画祭プログラマー:これは万人受けする内容であると同時に物悲しい雰囲気も漂う作品だ。記憶を失う話であるが、観る人にとってなかなか忘れ難い映画となるだろう。

韓国映画祭プログラマー:本作で渋谷すばるは彼の力強い歌声によって作品にエネルギーを吹き込んでいる。ポチ男がマイクを掴んだ瞬間に力強くなるシーンは必見である。

US Twitchfilm誌レビューより:主演の渋谷すばるは映画では新人だが、ゾンビのような邪気のないたたずまいから徐々に立ち直り、再びギャングへと戻っていく姿に説得力がある。

US映画祭プログラマー:『味園ユニバース』は、この年の日本映画の中で最も人々の感情に訴えかける映画の一本である。

イタリア観客:本当に感動した。そして日本の音楽に興味をもった。ロックンロール映画だ!

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執筆者

Yasuhiro Togawa