文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年も2015年9月18日(金)〜22日(火・祝)に「第8回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。

「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の皆さん、映画・喜劇を愛する皆さんが一体となって盛り上がれる、他にない魅力を持った、住民参加型の映画祭となっています!
第1回:しりあがり寿、第2回:五月女ケイ子、第3回:吉田戦車、第4回:リリー・フランキー、第5回目:みうらじゅん 、第6回:辛酸なめ子、第7回:安齋肇と名だたる漫画家、イラストレーターが担当してきた、したコメ メインビジュアル。第8回目となる今年は、「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげるが担当!この度、そのメインビジュアルが完成いたしました!

妖怪たちがレッドカーペット上で雷門の提灯を大玉運びしており、その明るく楽しく賑やかな雰囲気に、風神・雷神さまも思わず飛び出してきている様子が描かれています。提灯の横には、過去に水木しげる作品『大人物』にも登場し、上野恩賜公園に銅像がある西郷隆盛。カーペットの先頭を歩くカエルは、映画関係者の参拝も多いという本覚寺蟇大明神のカエルを表現。右下の狸は、狸を守護としてまつっている浅草寺鎮護堂の狸をイメージしたものとなっています。そして、右下のやかんには「MS」と、水木しげるのサインが記入されています。

■<水木しげる(みずきしげる・93)>
漫画家・プロフィール
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。
太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征、爆撃を受け左腕を失う。復員後紙芝居画家となり、その後貸本漫画家に転向。
代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」など。
漫画家として活躍する傍ら、卓越した表現力で妖怪画も描く。
不思議や怪奇を求めて世界中を旅する冒険家にして、妖怪研究家でもある。
1991年紫綬褒章、2003年旭日小綬章、2010年文化功労者。
近年、欧米で多くの賞を受賞。

■水木しげる コメント
夢に見た
楽しげな情景です。

■いとうせいこう(したコメ総合プロデューサー)コメント
送られてきた完成品を目にして、思わず手を合せました。ありがたや!
笑いの力であらゆる厄を祓って下さる縁起のいいビジュアルです。
どうぞ皆さんも笑いと合掌を!

公式HP:http://www.shitacome.jp

2015年9月18日(金)〜22日(火・祝) 開催!

執筆者

Yasuhiro Togawa