人類滅亡の危機を前に、アイアンマンこと〝戦う実業家トニー・スターク“を始めとする“最強チーム”アベンジャーズの愛のための闘いを描いた、魂を揺さぶる感動のアクション巨編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。世界的大ヒット中の本作は、6月9日時点までで全世界興行収入が、※13億4,910万ドル(約1,618億円)に到達し、歴代記録5位にランクイン、いまだ勢いの止まらない本作の記録更新に注目が集まっている。(※印:BOX
OFFICE MOJO調べ、1ドル=120円換算)

本作の見どころはなんと言っても、アベンジャーズ一人一人に焦点をあてた深いストーリー展開と手に汗握る大迫力のアクション。スクリーンの端から端まで細やかな演出が施されており老若男女、国を問わず世界中を熱狂させている。そんな本作にも日本人にとってゆかりのある演出が盛り込まれていることが明らかになった。実は、本作の監督ジョス・ウェドンがジブリに敬意を表して作中に遊び心溢れる演出を加えているのだ。あの宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵のレプリカが、アイアンマンことトニー・スタークの部屋の棚に置かれているそうで、このコラボレーションは、ジブリ作品の大ファンである監督が、ディズニー・アニメーションの責任者で宮崎監督と親交の厚いジョン・ラセターに相談をし、ラセターを通じてジブリから承認を得て実現した。
監督は、「『天空の城ラピュタ』のロボット兵の小さなレプリカをトニーのアパートの部屋に置けないかと自分から提案したんだ」と、自身のアイディアであったことを明かす。クローズアップはされていないものの「ロボット兵の片腕ぐらいは見えるかも…」と語る。『天空の城ラピュタ』は、宮崎作品のなかでジョス・ウェドン監督が一番好きな作品で、映画監督としても大きな影響を受けているのだという。本編のエンドクレジットには「ラピュタのロボット兵はスタジオのご厚意により、本映画に登場しています」というメッセージも入れられており、最高のエンターテイメントを提供し続ける、スタジオジブリとディズニーの絆が伝わってくる。
さらに、クライマックスでは、まさに『天空の城ラピュタ』を彷彿させる場面で、スタジオジブリへの熱いオマージュを感じ取ることができるのではないだろうか。

監督・脚本はジョス・ウェドン。アイアンマン役のロバート・ダウニーJr.を筆頭に、スカーレット・ヨハンソン、クリス・ヘムズワースら豪華キャストが出演。さらに、ウルトロン役のジェームズ・スペイダー、謎の力を持つ姉弟役のエリザベス・オルセン&アーロン・テイラー=ジョンソンなど、新勢力も結集。世界中の都市を舞台に、奥深い人間ドラマと壮大なスケールのアクションが融合した、最強のエンターテインメントが幕を開ける!

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執筆者

Yasuhiro Togawa