中村蒼主演の「春子超常現象研究所」が第 37 回 モスクワ国際映画祭 Official Out of Competition 部門での上映が決定した。
映画『春子超常現象研究所』はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014 で最高賞、シネガーアワードを受賞した竹葉リサ監督の最新作。
主演の中村蒼は監督に続くように、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2015 ではニューウェーブ賞を受賞しており、業界から注目をあびている。ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ男(中村蒼)と春子(野崎萌香)、そしてそれを取り巻く個性あふれるキャラクターたちが騒動を巻き起こす異色コメディー映画。
主演の中村蒼は映画『東京難民』『トワイライト ささらさや』、NHK 大河ドラマ『八重の桜』、TBS 連続ドラマ「アリスの棘」、テレビ東京スペシャルドラマ「永遠の 0」に出演するなど多くの映像作品を経験し、幅広い役どころを任される演技派俳優。

7 月と 10 月には垂涎の2次元グルメを完全再現するドラマ「本棚食堂」の続編、10 月には大人気映画の続編ドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」の新キャストとして発表されたばかり。
そんな中村が今作では正統派イケメン姿を封印し、バラエティー番組さながらのテレビ男に扮した姿を披露。最初はいがみ合っていた春子と、なりゆきで同棲、ヒモと化してしまう情けないテレビ男をコミカルに演じている。
ヒロイン・春子には「第 7 回ミス TGC」で準グランプリ、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを経て、現在トップモデル、女優として活躍する野崎萌香(24)。口は悪いが、中村演じるテレビ男に純粋に恋するキュートで天真爛漫なヒロインを魅力たっぷりに演じている。

その他、春子がバイトしているサウナで働く欲求不満のおばちゃんに女芸人として活躍する一方、女優としても確実にキャリアを重ねる青木さやか(41)。スイッチが入ると暴走する警官に個性派アーティストのブラザートム(58)、他にも実力と突き抜けた個性を兼ね備えた俳優・女優陣が目立つが勝ちと言わんばかりに、騒動をあちらこちらで巻き起こす。
また、本作の衣装はアイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装を担当し、東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表する Mikio Sakabe。日本のアニメ・マンガの要素を取り入れ、東京ファッションシーンの新たな潮流を作る中心人物として注目のデザイナーである。Mikio Sakabe が、映画に衣装監督として関わるのは、今回が初。ファッション界で、早くも注目されはじめている。

女性監督ならではのポップな演出や小道具、社会の規範から外れたキワモノキャラクターたちのドタバタコメディーと思わせて、終盤は自由、本能のままに生きてきたように見えたそれぞれの本音が垣間見え、観客の胸を打つ。
今年のロッテルダム映画祭でも絶賛されたこの作品
モスクワ国際映画祭でも非コンペではあるが世界四大映画祭の観客がどのような反応を示すかが楽しみだ。
「春子超常現象研究所」は現地 6 月 25 日に上映。

テレビ役:中村蒼コメント
『春子超常現象研究所』モスクワ国際映画祭で上映です!
まさかこんなことになるとは!
まさに超常現象!!
監督!スタッフの皆さん ! おめでとうございますーー!!

監督:竹葉リサコメント
モスクワ映画祭といえば、世界四大映画祭。
「四」という数字って、カルト的でこの作品にあっていてとても光栄です。「春子超常現象研究所」は、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭、その他、北米の映画祭をこの春まわってきました。
それぞれ国によってリアクションが様々で、独特な会場のネルギーを感じる事ができ毎回毎回、楽しくてイキそうでした。
中村蒼さんのお芝居に対する評価の高さが万国共通だったとか、野崎萌香さんのありえない可愛さは人種を問わなかったとか、現地で熱狂的なファンの方々に囲まれて、各国のカルトな波動をミシミシとうけた 2015 年春でした。
様々な文化圏で「トリッピーな映画」として愛されはじめている「春子超常現象研究所」ですが、天下のボリジョイサーカスや猫のサーカス、アバンギャルドポエムが盛んなロシアで、コアなファンをクリティカルヒットしてこようと思います! 未知なる文化圏へ。ピロシキ食べて、たのも〜〜〜〜う!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa