今年、結成20周年を迎えたBRAHMAN。パンク/ハードコアに留まらず国内外のロックシーンの先頭を走り続けてきた孤高のバンド。かつてはアンダーグラウンドだった彼らも、いつしか、日本の音楽シーンに欠かせない存在となった。オーディエンスが熱狂する輪の中心にはいつも彼らがいた。「静と動」を基盤に、人間の限りなく深い思いと、怒り、そして悲しみに満ちた思いを音に昇華させる。その圧倒的なパフォーマンスに魅了されたファンの中には、ミュージシャンや文化人も多く見られる。しかし、彼らの内面はこれまで語られることは少なかった。

 この度解禁された予告編では、監督の箭内自らがインタビューをする形で、ドラムのRONZI(ろんぢ)のどこかコミカルな語り口でのメンバー紹介からスタートする。この時点ですでに普段のBRAHMANとは違う印象を受ける。2年10ヶ月ぶりの新曲「其限」(それきり)の音源に乗せ、激しいライブシーンや、トレーニングに耽るボーカルTOSHI-LOWの姿、談笑しながら、曲作りをする姿など、普段はあまり見ることのできない様子を垣間みることができる。また、予告には含まれていないが、Ken Yokoyama、りょう、井浦新など錚々たるメンバーのインタビューや、かつてのメンバーへの思い、古い友人などのインタビューも織り交ぜられ、人と人が生きていくことを問いかける作品となっている。同時に、新曲「其限」(7月1日発売)のジャケット写真も解禁された。

この20年という歳月BRAHMANは、メンバーそして、周りの人々と共に確実に歩を進め、今新たに次のステージへと進もうとしている。この夏、是非劇場で大音量で楽しんでいただきたい。

映画『ブラフマン』は、7月4日(土)新宿バルト9ほか全国公開。

予告編::http://youtu.be/vzyIpnZeoV8

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執筆者

Yasuhiro Togawa