『第9地区』では”エビ型エイリアン”、『エリジウム』ではボディを強化する”パワードスーツ”を着用させるなど、常にユニークな造形と強烈なインパクトの映像を発信し、映画ファンをときめきの映像体験に誘い続ける鬼才ニール・ブロムカンプ監督。

彼の最新作は、人類史上初めてAIを搭載した”ロボット”が主人公となるSF映画『チャッピー』。最先端テクノロジーをめぐるSFアクションとAIロボットの成長エモーショナルなドラマが融合した、新たなSF映画が誕生。主人公チャッピーを演じるのは、ニール・ブロムカンプ監督とは3作連続となるシャールト・コプリー。ヒュー・ジャックマンが従来のイメージを一新する悪役を演じ、シガニー・ウィーヴァーは辛辣な軍事会社のCEO、デーヴ・パテルがAIを開発した天才科学者に扮し、白熱の演技バトルを披露することでも話題の作品です。

鑑賞後のコメントの中で、話題となっているのがダイ・アントワードに関して。「チャッピーのエンドクレジット見て、ニンジャはニンジャ、ヨーランディはヨーランディって人なのか!ってびっくりして、彼らのこと調べまくってる」、「チャッピーに出てきたニンジャとヨーランディが気になってググッてみたらめっちゃ可愛い」、「チャッピーは色んなロマンが詰まりすぎてた。あとダイ・アントワードのファンになってしまった」と圧倒的な存在感で、重要な役どころを演じた2人に皆興味深々。賞賛の声が多数寄せられている。南アフリカ出身のダイ・アントワードは、リードラッパーのニンジャ、サイドラッパーのヨーランディのペアに、DJのHi-Tekで構成される音楽ユニット。2009年にアルバム「”$O$”」でデビューし、アヴァンギャルドな音楽性、ヴィヴィッドなファッション、ユニークなパフォーマンスで人気を集め、YouTubeで公開されたミュージックビデオも大人気、全世界から注目される存在。元々2人は、ニール・ブロムカンプのファンであり、ニンジャは下唇には「D9」と『第9地区』(District 9)を表す刺青を入れているほど。

本作プロデューサーのサイモン・キンバーグは彼らについて「ダイ・アントワードは型にはまらない」とコメントしている。ヨーランディはその“型にはまらない”自分たちのスタイルについて「服装や話し方、ふるまい方のスタイルをZefと呼ぶ」、ニンジャは「周りにどう思われようと気にしない。自分たちの音楽や服装、話し方を貫くこと」と説明している。監督は現実世界での彼らのアートワークや音楽を使い“Zef”スタイルを劇中で多く取り入れている。「彼らを見てるとリアルな作品を作ってる実感がわく」とチャッピーの生みの親でディオンを演じたデーヴ・パテルが語る通り、監督が目指したリアリティの追求は彼らの協力によって実現されたのだ。

また、ツイートの中では、「クライマックスからラストに向けての展開、本当にスゴイ……!!何はともあれ“テンション”ですね(笑)!」など、“テンション”という言葉が入っているものがとにかく多い!これは、ニンジャの衣装についてのコメント。「『チャッピー』観た後に脳裏に突き刺さる言葉が“テンション”ですな。あの場面でいきなり出てくる。コレには・・・」、「あのテンションは絶対に予測不可能」、「ツッコミ不可避の“テンション”パンツは名シーン?」、「ニンジャの服、テンション!笑」と気になる声が続々。一体どんなシーンで出てくるのか・・・。

噂の彼らの魅力が詰め込まれている映画『チャッピー』は全国公開中!劇場で、2人の世界を存分に体感してみては?

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執筆者

Yasuhiro Togawa