2015年8月29日(土)に公開が決定した、タナダユキ脚本・監督、大島優子主演の映画『ロマンス』の本ビジュアルが解禁となりました。

本作は、タナダユキ監督にとって『百万円と苦虫女』(08)以来7年ぶりのオリジナル脚本に挑戦した意欲作。また、昨年末から始まった賞レースでは『紙の月』で第39回報知映画賞、第36回ヨコハマ映画祭で助演女優賞を受賞、そして第38回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞するなど、女優としての活動に注目が集まる大島優子にとっても6年ぶりの実写主演映画です。

大島優子演じる北條鉢子は、ロマンスカーで車内販売を行うアテンダント。小田急電鉄新宿駅を出発したロマンスカーでの勤務中に、ひょんなことから大倉孝二扮する“怪しい映画プロデューサー”と出会い、箱根珍道中へと巻き込まれていくプチ・トリップムービーです。
今作のポスタービジュアルの撮影を手掛けたのは人気写真家・川島小鳥氏。2015年に「明星」で第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した同氏による撮り下ろし写真は、ロマンスカー車内にてアテンダントの制服に身を包み、アンニュイだがキュートな表情で佇む大島優子を映し出しています。イラストを手掛けたのは2014年の『小さいおうち』でもイラストを担当した、いとう瞳。色使いがポップだがちょっとレトロな作風が印象的だ。減少傾向にある車内販売という職業にスポットを当て、また大島優子演じるヒロイン鉢子の子ども時代を去来する物語の設定を活かし、懐かしさを感じさせる雰囲気のなか、どこかポップで透明感のある現代らしさが共存するビジュアルに仕上がりました。

川島小鳥プロフィール
写真家。1980年生まれ。
早稲田大学第一文学部仏文科卒業。
2011年、「未来ちゃん」で第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞。写真集に、「BABY BABY」(学研)、「未来ちゃん」(ナナロク社)など。2014年、谷川俊太郎との共著「おやすみ神たち」、写真集「明星」を発売(ナナロク社)。

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執筆者

Yasuhiro Togawa