WOWOWは今年も、アメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞」の授賞式を、6月8日(日本時間)に生中継する。会場は、ニューヨークにあるラジオシティ・ミュージックホール。毎年、豪華な顔ぶれの受賞者やゲストたちがステージ上で華麗なショーを展開し、まさに授賞式自体がブロードウェイショーといえる。
授賞式の“顔”といえる司会者は、昨年の授賞式で「キャバレー」のパフォーマンスも記憶に新しいアラン・カミングと、「20世紀号に乗って」で今年のミュージカル主演女優賞にノミネートもされているクリスティン・チェノウェス。

WOWOWのスタジオでは、案内役に演出家の宮本亜門、俳優の八嶋智人を、スペシャル・サポーターに俳優の井上芳雄を迎え、授賞式の見どころを伝えていく。そして更に、ゲストとして女優・黒柳徹子の出演が決定し、コメントを寄せた。

— 今年のトニー賞に期待していることは?
なんといっても、渡辺謙さんが「王様と私」で、ノミネートされていること。
前にやったユル・ブリナーさんが友人で、毎日、舞台袖で「王様と私」を見ていたので、懐かしい。ぜひ、渡辺謙さんに受賞してほしい。ただし、見ていないのが残念!

— 徹子流トニー賞の楽しみ方を教えてください。
ブロードウェイに行けなくとも、あのブロードウェイで今どんな作品が、どんな人が人気あるか、トニー賞を見ているとワクワクする。新しい才能が出てきていると、わかるのも面白い。
私がニューヨークに留学していた1971年〜1972年頃は、ブロードウェイで、俳優、歌手、ダンサーの90%が失業していた。ロングランのものも多く、そこに入れなかった人は、同級生でも、毎日、オーディションに出かけていった。
— 舞台の魅力( トニー賞のみでなく、演劇・ミュージカルについて)とは?
歌って踊って芝居して、俳優なら、絶対憧れる。その最高峰が、ブロードウェイ。知ってる曲が出てくるとうれしくなる。血が騒ぐ。
今回も、リバイバルがいくつかあるので、「オン・ザ・タウン」などたのしみ。初めて、ブロードウェイで見たミュージカルが、オリジナルの「マイ・フェア・レディ」だった。夢かと思った。芝居も歌も衣装も装置も、これ以上のものはない、と感動した。

舞台愛に溢れる出演者の解説と共に、生中継!第69回トニー賞授賞式をお楽しみください。
生中継!第69回トニー賞授賞式
6月8日(月)午前8:00 【同時通訳】 WOWOWプライム
6月13日(土)夜8:00 【字幕版】 WOWOWライブ

番組情報はWOWOW特設サイトへ!
www.wowow.co.jp/tony/

執筆者

Yasuhiro Togawa