■清野菜名が、押井守監督作品で初主演を飾る!
■「TOKYO TRIBE」園子温監督にヒロインに抜擢されたのに続き、世界的監督に抜擢される
■傷ついた心を抱える女子高生の憂鬱な日々が、ラスト15分で衝撃の展開をむかえる物語
■押井守監督自身が「アニメの専売特許を実写でやった」と語る作品
■清野菜名の役柄は、心に傷を抱えた役のため台詞は少なく表情で表現をする役だった
■初主演の清野菜名は、押井監督が「ときおり放つ冴えた殺気が魅力的」と語る好演を披露
■物語全体〜衝撃のラスト15分の展開は、清野菜名にしか演じられない作品となっている

【コメント】押井守監督

▼清野菜名さんを主役に決めた理由とは? 
演技力に加えてアクションをこなす体力が必要な役です。好きな女優がミラ•ジョボビッチだと答えた時点で決めました。今どきでない硬質な少女というイメージにも合っていましたので。
▼作品が出来上がっての清野菜名さんの印象は? 
ときおり放つ冴えた殺気が魅力的でした。精神的にもタフな役柄ですし、テンションの維持が大変だったと思いますがよくその負託に耐えたと思います。銃器や刃物を持たせても違和感のない、貴重な女優でしょう。
▼今作で「血糊」や「女子高生」といった監督ご自身にとって実写では初となる要素が多かったと思うのですが撮影&編集を通して、手応えはいかがですか? 
そろそろ自分自身で設けていた枠を外そうと考えていました。直接的な暴力や性的な描写を解禁しても、自分の映画は変わらないようです。意外にも愉しんで演出できました。そういう年齢になったのでしょう。

【コメント】清野菜名
 
監督に「これが完成系だから後は撮影当日、現場でいろいろ言うから」と言われて台本を見てみたら、、プロットみたいで。詞というより情景?ト書きが殆どで、えっ?!ってビックリしました(笑)
 初めて顔合わせでお会いした時は、すごく声も小さくて。「当日いろいろ言うから」と仰っていたので、撮影の時は大きな声で怒鳴ったりする人なのかなぁと正直思ったりしていたのですが当日もそのままで耳を近くに傾けないと聞こえなくらい声が小ちゃかった。
 でも何度も聞く事を繰り返したお陰で、自分が疑問になったことをすぐに聞きに行くようになって分からないことがあると分かるまで近くに来て感情の説明をしてくださったり、監督はすごく気さくで丁寧で優しい方でした。
 今回は表情で表現することが殆どで、意思は強いんだけど、どこか切ない。反比例する感情が多かったので 台詞がないのもすごく難しいなと思いました。撮影の後、たくさんアフレコしたんですけど、台詞じゃなくて唸ったり叫んだり普段とは違うアフレコでした。

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執筆者

Yasuhiro Togawa