この度、映画『夫婦フーフー日記』が5月30日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開することが決定しました!
原作は、38歳という若さでこの世を去ったヨメと、彼女を支え続けたダンナこと清水浩司さんの闘病ブログから生まれた「がんフーフー日記」(小学館刊)。作家志望の「ダンナ」が、長年友人だった「ヨメ」と出会って17年目にして結婚、1ヶ月後に妊娠発覚。その5ヶ月後にはヨメに悪性腫瘍が発覚し、怒涛の育児と闘病生活を送っていく。夫婦が駆け抜けた493日の記録は、闘病ブログとして人気を博し、2011年に書籍化。夫婦の実話に今なお日本中が温かい涙に包まれています。
映画化にあたっては、<死んだはずのヨメと残されたダンナが、夫婦だった時間を振り返る>という設定が加えられ、ブログには書かれなかった夫婦の想い、そして家族の愛を浮き立たせ、笑いながら涙が溢れる、かつて無いストーリーが誕生しました。

本作で主演を務めるのは佐々木蔵之介。ヨメを亡くし、残された赤ん坊を抱えて育児と仕事に奔走する役どころ。同じく主演を務める永作博美は、亡くなった後も、ダンナの前に幻影として現れるヨメを演じます。夫婦を支える友人・家族役には、杉本哲太、佐藤仁美、高橋周平、という演技派俳優陣らが脇を固め、個性あふれるキャラクターを創り上げました。
17年間友人だったコウタ(佐々木蔵之介=ダンナ)とユーコ(永作博美=ヨメ)。コウタが今まで出会った中で最も気が合うユーコへの気持ちが、友人から結婚相手に変わったきっかけは、この先の人生を考えるようになった37歳のある日、地元福島県に帰っていたユーコにお見合い話が持ちあがった時のことでした。失いそうになって初めて人は、大切なその存在に気付く。これからの人生にユーコが絶対必要だと気付いたコウタは、プロポーズを決意しユーコの元へ一路。長すぎた友人期間の気恥ずかしさから、うまく伝えられる自信が無くて、高速バスの中で手紙に思いを綴るコウタ。しかし、待ち合わせの居酒屋でユーコの顔を見たら思いは自然と溢れました。

手紙を読むことなくコウタはユーコに生涯一度のプロポーズをします。ただ一言「結婚しよう」と。本当に短い言葉でした。でもユーコの心には、その言葉に込められた17年分の二人の思いがしっかり届きました。そしてユーコも一言「うれしい」とつぶやきます。

演じる佐々木蔵之介さんと永作博美さん、そして前田監督にとっても、このシーンは一発撮りをした特に印象深い大切なシーン。段取りの確認だけして後は、演者の間合いに全てをかけました。
二人が言葉を交わしてその後少し黙るのですが、なんだか嬉しさと恥ずかしさと幸せが一杯に溢れたシーン。

とっておきのプロポーズ映像解禁!!
http://youtu.be/Rb8613zLgTU

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執筆者

Yasuhiro Togawa