「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい」(1ペテロ4:7)とペテロが手紙を書いてから、早くも2000年近くが経った現在。ヨハネの黙示録に記された、この世界の終末にまつわる預言が現代社会で実現したら、どういった事態が想定されるのか。聖書に書かれた世界の終末を描く『リメイニング』が、5月16日(土)より新宿シネマカリテにて、ニコラス・ケイジ主演『レフト・ビハインド』が6月27日(土)より新宿バルト9にて2本連続で公開する。

『レフト・ビハインド』では突然人々が衣服だけ残して消え、『リメイニング』では魂を奪われたように次々と人が倒れ始める異常事態が突如発生する。そこからは飛行機や巨大な氷塊が降ってきたり、ライフラインはダウンするなど、この2作は、突然世界の終りが訪れ大パニックに陥る人々の姿を描くパニック・スリラーである。

ハラハラドキドキさせられる魅力があるが、それだけではない!両作品は、極限の状態にいきなり陥った人々がどういった行動に出るのか、出てしまうのかをリアルに描き、人間ドラマとしての見応えも十分。映画の世界だとはわかっていても、もしこんな世界になってしまったら?と考えると背筋が凍る思いをするに違いない!

キリスト教では、このテーマは「携挙」と言われており、それがいつであるかははっきりと明示されていない。しかし、なぜこの時期に2本も公開されるのか?これは神が終末に思いを馳せるようにとの警戒ではないかという意見もある。世界の終末が目前に迫ったら何をすべきか?映像で想像してみる絶好の機会かもしれない。

『レフト・ビハインド』
【STORY】何の前触れもなく、世界各国で数百万もの人間が消失するという異常な事態が発生。各種通信網やエネルギー網といったライフラインのシステムはダウン、さらに消失を逃れた人々は不安に駆られて混乱し、一部が暴徒化してしまう。そのころ、パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)が操縦するジャンボジェット機でも、多くの乗客が荷物と衣類だけを残して姿を消す。管制塔との連絡もつかない状態に陥りながらも、彼は地上に残してきたまな娘との再会を信じて帰還を果たそうとするが……。
6/27(土)より新宿バルト9にて公開。 配給:クロックワークス ©2014 LEFT BEHIND INVESTMENTS,LLC.

『リメイニング』
【STORY】 ダンの結婚パーティに集まった家族や友人たち。参列者たちが突然バタバタと倒れ始め、幸せそうな宴の場の空気は一変する。空からは雷鳴とともに巨大な氷魂が降り注ぎ、式場の屋根を突き破る。慌てて外に飛び出したダンたちが目にしたものは、制御を失い墜落していく旅客機と絶命して地面に横たわる人々の姿だった。教会に逃げ込んだダンたちは、牧師から黙示録に記された終末が始まったのだと聞かされるが・・・。
5/16(土)より新宿シネマカリテにて公開。 配給:ミッドシップ ©2014 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa