このたび、「ヴェネチア史上最高の映画!(ポジティフ誌)」と絶賛され、第71回ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞(グランプリ)を受賞した、スウェーデンが生んだ巨匠、ロイ・アンダーソン監督最新作『さよなら、人類』の予告編と本ビジュアルが完成致しました。
本作は、8月より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となります。

【予告編】 https://youtu.be/3kclKuSNfd8

今回、本作の予告編ナレーションを担当したのは、長年アンダーソン監督のファンだという板尾創路さん。
板尾さんの渋く、深みのある声が映画の世界観に見事にマッチし、クスッとさせる可笑しみ、そして温かみのある予告編に仕上がりました。
また、ビジュアルは物語のキーとなる面白グッズを売り歩くセールスマンのサムとヨナタンを中心に彼らが出会う様々なキャラクターが勢ぞろい、映画の摩訶不思議な世界観が伝わってくるデザインに仕上がりました。なんと、自身が監督・出演した作品以外の予告編のナレーションは初めてという板尾創路さん。
オファーを受けた理由として「ロイ・アンダーソン監督の『散歩する惑星』(03)を観て、当時からこの監督すごいなと思っていました。
そんなアンダーソン監督の最新作で、しかもすごく面白い『さよなら、人類』にナレーションという形で関われることを嬉しく思い、ぜひやらせていただきたいと思いました。」と熱い気持ちを語ってくれました。

また、構想15年、巨大なスタジオに緻密なセットを組み撮影に4年の歳月を費やし、本作を完成させた監督について、「『さよなら、人類』は撮影に4年もかけていて、こういう時間やお金の使い方は日本映画ビジネスでは難しく、おそらく世界でもアンダーソン監督にしかできないと思います。日本流にいえば粋な職人のような監督です。
『さよなら、人類』も、まるで小さい町工場のスタッフが作った世界に通用するロケットの部品のようなイメージで、コツコツと苦労と努力で創り上げられた、素晴らしいものが色々詰まったすごい映画だと思います。こういう映画をよくぞ作ってくれたと感謝したくなるくらい。
この素晴らしさをひとりでも多くの人に伝えたいですし、スクリーンで観ないとこの作品の面白さは、100分の1も伝わらないと思います。」と絶賛!

また、アンダーソン監督の唯一無二のブラックユーモアと独特の作風については、「アンダーソン監督の作品に初めて出会う人は、最初は戸惑うかもしれませんが、何も考えずに、映画の概念をなくして、無に近いような状態で観られたら最高だと思います。画面いっぱいに演出されていて、いたるところが可笑しいですから。
ツボにはまったら、腹筋が痛くなると思います。美術館でみている絵画が動き出し、喋りだすという感覚で観ていただければいいかなと思います。
本当に贅沢な良い映画です」と、ナレーション収録は終始、アンダーソン監督への愛情を感じさせる和やかな雰囲気で行われました。

【コメント】
39枚の絵画は突然 動き 喋り 笑いを仕掛けてくる…そんな100分間の美術館。
映画の基本的手法でありながら映画の枠を超えた贅沢なエンターテイメントだ!   

—— 板尾創路(芸人)

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執筆者

Yasuhiro Togawa