映画史を変えた世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』以来、『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』『トイ・ストーリー3』など、20年にわたり世界中に驚きと感動を贈り届けてきたディズニー/ピクサーが贈る待望の最新作『インサイド・ヘッド』(7/18公開)。この度、書家でアーティストの紫舟が描いた“漢字”ビジュアルが完成した。

「モンスターズ・インク」のピート・ドクター監督の6年ぶりとなる本作は、彼の娘の成長からインスピレーションを得て制作された、誰もが持っているのに誰も見たことがない、無限に広がる“頭の中”の世界を描いた感動の冒険ファンタジー。住み慣れた土地を離れ、慣れない新生活を始める11歳の少女ライリーの中にいる“5つの感情たち”——「楽しい気分にする“ヨロコビ”、 悲しい気分の時に現れる“カナシミ” 、怒りを爆発させる“イカリ” 、嫌いなものから守る“ムカムカ” 危険から身を守る“ビビリ”」が予想もつかない冒険を繰り広げる、ディズニー/ピクサーが最も得意とする<驚きと感動>の物語。そんな彼ら主人公たちが担当する感情を日本人にも馴染み深い漢字で表現すると…
“ヨロコビ”=喜、“カナシミ”=悲、“イカリ”=怒、“ビビリ”=怖、“ムカムカ”=嫌、
ディズニーの担当者は「我々は日々“感情”表現に文字を使います。その文字に感情や表情をこめて世界に発信する紫舟さんの書のスタイルをもって、 主人公の“感情”たちを表現していただきたいとオファーしました。」と企画意図を語る。
そして彼らを漢字で表現するのは、書家 紫舟。日本の伝統的な文字に内包される表情や感情を書で引き出し、アートとして世界に発信する傍ら、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の題字、政府関連イベントの様々な題字を担当し海外の国際会議での招待公演、フランス国民美術協会サロンでの最高賞受賞など各方面でその才能を発揮。「いつかハリウッド映画のタイトルを書きたい」という夢をもつ映画好きでもある彼女は5つの感情たち”を書く上で「漢字は、ひとつの意味だけでなく、複数の意味を持っています。制作時は、映画に出てくるそれぞれのキャラクターがもつ感情の体現化に努めました」と語りそれぞれの“5つの感情たち”を以下のように表現したという。

「喜」太陽のように明るく朗らかな気持ち、赤ちゃんが生まれた時の一番最初の感情と言われる「喜」を表現
「悲」悲しみがあることによって喜びが大きくなる。感情として必要で、いとおしくなる「悲」に表現
「怒」ポジティブで正義を貫き、よい方向に導く感情としての「怒」。怒っていても、愛らしくも感じられるよう表現
「怖」怖=繊細で危険に気づくのが早い。「石橋を叩いて渡る」という言葉のように、安全でいるための役割を果たす「怖」。
「嫌」嫌いなものを事前に察知して拒絶することで人を守り幸せに導く「嫌」

感情“漢字”ビジュアルは、本日5月1日より全国劇場にて順次掲出され、アーティスティックに書かれた日本の伝統的な文字が劇場来場者達の感情に訴えかける。 頭の中の感情たちの行動が、いかにドラマチックな影響を人間に与えるのか?誰にでも起きているごくあたり前の“頭の中の秘密”がこの夏ついに明かされる。人が幸せになるために“カナシミ” は必要なのか?

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執筆者

Yasuhiro Togawa