2014年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、賞賛を浴びたドイツ映画『ぼくらの家路』が、9月19日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開となります。
この度、ベルリンに生きる10歳の主人公ジャックと、6歳の弟マヌエルが、突然消えた母親を捜す3日間の旅を繊細に捉えた予告編が解禁。

ベルリン国際映画祭でメディアから絶賛されたのは、撮影当時わずか11歳で、これが俳優デビュー作となるイヴォ・ピッツカー。ドイツ中で6カ月もの間に渡って行われたジャック役のオーディションについて、監督のエドワード・ベルガーは、「最後に予定されていたオーディションにイヴォが飛び込んできた。夕方6時になり、ゆっくりと絶望感に浸り始めた僕達の目が突然覚めたんだ。それからイヴォと4回会い、この役のニュアンスを試してみたけど、僕らはその時、僕らのジャックを見つけたことに気づいていたんだ」と、奇跡的に見出された小さな逸材との出会いについて、熱く語っている。
予告編では、そのピッツカー演じる、頑張りすぎるゆえにいつも仏頂面なジャックが時折見せる笑顔や涙、怒りを彼と同じ目線で丹念に捉え、「ダルデンヌ兄弟やケン・ローチを彷彿とさせる秀作」(Variety)などと賞賛された本作の瑞々しさが伝わる映像となっている。ジャックと弟が母親を捜して歩き回る、魅惑的に色々な表情を見せるベルリンの街の素顔も見どころの一つだ。
そして、旅の果てにジャックが下す最後の決断とは−

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=_1i0WLImyss

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執筆者

Yasuhiro Togawa