三池監督との仕事は本当に嫌だけど(笑)、本当に楽しみ!
できる限りのことを尽くして頑張る。

2月に三池崇史監督による実写映画化が発表された「テラフォーマーズ」(作・貴家悠 画・橘賢一)の主演・小町小吉(こまち しょうきち)役を伊藤英明(39)が務めることが発表された。

人気、話題性、衝撃度のどれもが、まさに“規格外”の大人気コミックの実写映画化に挑むのは、2013年に公開された『藁の楯 わらのたて』でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、最新作『極道大戦争』(15)でも同映画祭の監督週間への出品が決定している、国内外で高く評価される、鬼才・三池崇史監督(54)。

長年精力的に作品を世に送り続け、今年公開された『風に立つライオン』では壮大な人間ドラマを手掛ける一方、『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14)、『神さまの言うとおり』(14)などでは、非日常の世界に映画的要素を加え実写化することに定評があり、製作陣も当初から「この作品を実写映画化できるのは三池監督しかいない」と絶大な信頼を寄せている。

三池監督と伊藤英明のタッグは『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』(07)、『悪の教典』(12)の主演作のほか、昨年公開された『喰女 クイメ』(14)にも出演し、今や三池組常連とも言える。伊藤英明は三池組への出演を「最初は、「火星に行く」という設定があまりにも壮大すぎて一度は断ろうと思ったのですが、監督が三池さんだったことと、原作がとても面白かったこともありこれはぜひやりたいと思いお受けしました。三池組は朝から夜まで寝ずに撮影し、妥協しないので、それがまた始まると思うと…正直嫌ですが(笑)、本当に楽しみです。」と語る。
今回は、日本映画でも珍しい「SFアクション」に挑む三池監督も「逆光にこそ、伊藤英明はきな期待を寄せる。

撮影も規格外!邦画初のアイスランドロケ!ハリウッド級のスケール!
世界への挑戦が始まる!

今回の実写映画化にあたっては2年ほど前から準備を始めてようやく実現に至った。舞台は絶望的人口爆発を迎えた約500年後の地球で、人類の未来をかけた「火星移住計画」が始まろうとしていた。選ばれし勇者たちと史上最強最悪の敵との戦いを描く本作。戦いの舞台となる火星は、昨今ハリウッド映画のロケ地として注目を集めるアイスランド。

リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(12)、トム・クルーズ主演の『オブリビオン』(13)、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(14)、など、ハリウッドの巨匠たちが選んできた土地に日本映画史上初めて足を踏み入れる。これまで日本映画では描かれにくかったSFアクションへの挑戦が始まろうとしている。

海外でも活躍目覚ましい三池監督作品とあり、主演の伊藤も「これまで三池さんにはベネチア、ローマと世界に連れていってもらっているので、今回はどこに連れていってくれるのか、そしてこの映画がどこまで世界に通用するか楽しみ」と、いまから世界進出を視野に入れている。

脚本は劇団☆新感線の中島かずきが務め、製作幹事・配給は、大ヒットが記憶に新しい『るろうに剣心』3部作のワーナー・ブラザース映画が担当する。公開は2016年、撮影開始時期は5月中旬。作品のストーリー設定やキャスト情報などは今後順次発表していく。
2016年を席巻する一大ビッグプロジェクトがついに始動する。

 

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執筆者

Yasuhiro Togawa