原作は、実在の夫婦の闘病ブログから生まれ、2011年に出版された「がんフーフー日記」(小学館刊)。作家志望の「ダンナ」と長年友人だった「ヨメ」夫婦が駆け抜けた493日の記録です。映画化にあたっては、<死んだはずのヨメと残されたダンナが、一緒に生きた夫婦の日々を振り返る>という設定が加えられ、ブログには書かれなかった夫婦の想い、そして家族の愛を浮き立たせ、笑いながら涙が溢れる、かつて無いストーリーが誕生しました。

本作で主演を務めるのは佐々木蔵之介。ヨメを亡くし、残された赤ん坊を抱えて育児と仕事に奔走する役どころ。同じく主演を務める永作博美は、亡くなった後も、ダンナの前に幻影として現れるヨメを演じます。夫婦を支える友人・家族役には、杉本哲太、佐藤仁美、高橋周平、という演技派俳優陣らが脇を固め、個性あふれるキャラクターを創り上げました。

公開約1ヵ月前の今、本作への絶賛コメントが各方面から届いています。なかでも主人公夫婦の〝愛の形“に感動し憧れる声が続々。人気絶頂の女優・佐々木希さんは「嘘をつくヨメがとても愛らしく、夫婦2人のコミカルなやり取りに、笑いながらも涙が溢れました。最後のヨメの言葉が印象的です。」とヨメの愛らしさに心から魅了されている様子。若干23歳でテレビ番組にひっぱりだこのタレント・春香クリスティーンさんは「悲しい話のはずなのに、涙ではなく笑顔になれる。同じ時間を生きることの素晴らしさ。いつか自分も、この気持ちを誰かと分かち合いたい。」と思わず自らの将来を思い浮かべたようです。そして実は、佐々木希さん、春香クリスティーンさん等が感銘を受けた本作の主人公夫婦には、モデルとなった実在の夫婦がいました。出会って17年目にして結婚、1ヶ月後に妊娠が発覚。その5ヶ月後にはヨメに悪性腫瘍が発覚し、その後、出産・育児、闘病と、怒涛の夫婦生活を送る、というドラマよりドラマチックな日々を送った清水浩司(ダンナ)さんと睦(ヨメ)さん夫婦。作家志望の音楽誌編集者だった浩司さんは、睦さんの病気発覚後、離れて暮らす家族や友人へ彼女の病状を伝えるため、 “川崎フーフ”という名で「がんフーフー日記」という闘病ブログを開始。やがてそのブログは、大切な人たちとの繋がりとなっていきます。睦さんは、念願の男児を出産し、闘病に励むも、38歳という若さでこの世を去りました。次々と起こる事態の中で、精一杯笑って生きた493日の夫婦の日々を綴ったブログは人気を博し、2011年に書籍化そしてこの度映画が誕生しました。

この度、生前のヨメ睦さん・ダンナ浩司さん・息子ぺ〜ちゃんの実際の家族写真が解禁となります。
息子ぺ〜ちゃんを慈しむ夫婦の眼差しには心温まります。
原作そして映画に込められた夫婦の真実の思いを是非受け取って頂けたら幸いです!

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執筆者

Yasuhiro Togawa