世界の三池、原点回帰作で《第68回カンヌ国際映画祭 監督週間》へ正式招待!

三池崇史監督の最新作『極道大戦争』が第68回カンヌ国際映画祭の監督週間へ選出され、正式招待を受けた。
三池監督としては、『藁の楯 わらのたて』以来、2年ぶりとなるカンヌ国際映画祭。カンヌ常連監督の一人である三池監督が、原点回帰したと語る本作でカンヌ国際映画祭に殴り込み!スペシャルスクリーニング上映が予定されており、三池崇史監督、主演の市原隼人は、カンヌ現地入りするためスケジュールを調整中。

■監督:三池崇史(54)コメント
カンヌの監督週間は『極道恐怖大劇場 牛頭』以来の12年ぶり。もう(監督人生も)終わりに近いかな(笑)。
監督週間は、映画を楽しもうと思って集まってくれる方々の生の反応を感じることができるので、自分の作品を全く違う視点で見ることができる良い機会。またここに戻ってこれたのは、凄く嬉しい。
格式だけを大事にするのではなくて「面白いんじゃない?」と作品を発掘している感じがして、やっぱり選ばれたのは居心地が良いですよ。はじめは「大丈夫か?カンヌ」と思ったけど(笑)、「流石!カンヌ」って感じ。
世界中の映画の中から、この『極道大戦争』を選んだカンヌに「良い度胸してるな」と敬意を込めて言いたい。ただ、彼ら(カンヌの選出者)にとって、見るべき価値のある作品として選んでくれたことは嬉しいけど、選んだのは彼らなので、観客がどう思っても、俺の責任じゃないからね。

■主演:市原隼人(28)コメント
三池監督の現場は、毎日が輝き新鮮で職人という言葉が似合う風が吹いていました。撮影中現場に行く事が毎日本当に楽しみでした。今回フランスのカンヌで上映されるということで、多くの皆様にこの作品を可愛がって頂ける事を願っております。
監督週間について
監督週間は1969年の創設。フランス映画監督協会が主催するカンヌ国際映画祭の併設部門。
新しい才能や新人を発掘する一方で、巨匠監督の独創的な作品を上映し、監督の違う側面に焦点をあてるのもこの部門
の特徴。最近の日本映画では、園子温監督の『恋の罪』、昨年開催では、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が監督週間でアニメーションとして唯一の選出となり話題を集めた。

三池崇史監督 カンヌ映画祭歴
『極道恐怖大劇場 牛頭』が、Vシネマとして初めて、2003年の第56回カンヌ国際映画祭の<監督週間>に正式招待。
『一命』  2011年、第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待。
『愛と誠』2012年、第65回カンヌ国際映画祭のミッドナイトスクリーニング部門に正式招待。
『藁の楯 わらのたて』2013年、第66回カンヌ国際映画のコンペティション部門に正式招待。

三池崇史監督 近年のカンヌ以外の映画祭歴
『十三人の刺客』(10) 第67回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、第35回トロント国際映画祭、
第39回ロッテルダム国際映画祭ほか
『逆転裁判』(12) 第41回ロッテルダム国際映画祭でワールドプレミア上映
『悪の教典』(12) 第7回ローマ国際映画祭ガラ部門
『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(14)   第8回ローマ国際映画祭ガラ部門
『喰女−クイメ−』(14) 第39回トロント国際映画祭出品、第19回釜山国際映画祭
『神さまの言うとおり』(14)    第9回ローマ国際映画祭ガラ部門出品 日本人初の「マーベリック賞」を授与

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執筆者

Yasuhiro Togawa