『コーリャ 愛のプラハ』(96)でアカデミー賞®を受賞したヤン・スヴェラーク監督作『kuky se vraci』が、『クーキー』という邦題で8月より全国順次公開することが決定いたしました。本作は、チェコのアカデミー賞といわれるチェコ・ライオン賞で4部門を受賞。本国では2010年5月に公開され、初登場1位を記録するだけでなく、年間でも『トイ・ストーリー3』『トワイライト サーガ』などのハリウッド大作を抑えての大ヒットとなりました。

〜世界一“へなちょこ”なテディベアの不思議な冒険!〜
本作は、チェコを代表する映像作家ヤン・スヴェラーク監督の、チェコの『トイ・ストーリー』ともいえる、捨てられたテディベア“クーキー”の数奇な運命を描いた物語。誰もが子供のころ経験したおもちゃとのせつない思い出を、実写とパペットの見事な組み合わせで魅せた。“ちょっと変な”という意味を持つクーキーの、可愛くて、ちょっと奇妙な、そして心温まる大人のためのワンダーランドへようこそ!

〜チェコを代表する技術の見事な融合!〜
ヤン・スヴェラーク監督は、『コーリャ 愛のプラハ』で第69回アカデミー賞®外国語映画賞を受賞。そして、スタジオジブリが初めて洋画を国内配給した作品として知られる『ダーク・ブルー』(01)の監督でもある。本作では、チェコ伝統のマリオネット(操り人形)による人形劇に挑戦。スタジオを飛び出して実際の森の中にロケセットを組み、予定の3倍となる100日間もの撮影を敢行した。へなちょこテディベア“クーキー”のデザインを手掛けたのは、チェコを代表するゲーム・クリエイター集団“アマニタ・デザイン”。ユニークなミニチュアとVFXを使い、イマジネーション豊かで魔術的な世界が誕生した!

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執筆者

Yasuhiro Togawa