ロシア最後の巨匠、アレクセイ・ゲルマン監督の遺作『神々のたそがれ』が3月31日に発表されたロシアのアカデミー賞、第28回ニカ賞で作品賞・監督賞・男優賞・撮影賞の主要4部門を受賞しました。

アレクセイ・ゲルマン監督の死去後、ゲルマン監督の意志に沿って本作を完成させた、妻のスヴェトラーナ・カラマリータと息子のアレクセイ・ゲルマンJrに作品賞が授与され、故アレクセイ・ゲルマン監督に監督賞が贈られました。男優賞はある惑星で神として崇められる主人公ドン・ルマータを演じた、レオニード・ヤルモルニクに、そして撮影賞は、ウラジミール・イリインとユーリー・クリメンコに贈られました。

『神々のたそがれ』はロシアを代表する作家、ストルガツキー兄弟(タルコフスキー「ストーカー」の原作者)の大ベストセラーSF小説「神様はつらい」を構想35年、製作期間15年を費やして完成した、アレクセイ・ゲルマン監督の渾身の遺作です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa