4月18日(土)より、新宿K’s cinemaにてドキュメンタリー映画「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」を公開いたします。

原発事故後、全町避難で無人地帯となった町にひとり、残された生き物達と
暮らす松村直登さんを1年にわたり追ったドキュメンタリー。
目に見えない放射能のリスクのなか、緑が生い茂り、生き物達がのびのびと暮らすそこは、
すべての命が平等で桃源郷のようでもある・・・
高度経済成長の時代に生まれ、バブルを経験し、原発の建設現場でも働いた。
しかし今度は原発事故で故郷を追われる・・・カネ、原発に翻弄されてきた人生の
けじめに、「居残る」ことで抵抗し、動物達の中にようやく自分の居場所を見つけた男の
生き様。
監督は、「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて〜」で、日系ブラジル人の青年達の
アイデンティティーを探す旅を捉えた中村真夕。撮影、編集など彼女もまた「ひとりっきり」で本作を作り上げました。

◆映画へ寄せてコメントが続々集まってきています。
「動物の命を救い、見取ること。
そこから得た知を未来にのこし人の命を救うこと。
短いスパンで考えると先行きの暗い現状の中
ナオトさんはその先を見つめている。
迷いの色をたたえつつどこまでも力強い眼差しにすいこまれる。
希望という言葉を、もう一度、信じたくなる」
(寺尾紗穂、シンガーソングライター)

「尋常ではない出来事に、尋常に対処する男の日々、そこには
ほのかな明るさがある。希望も多分そういうところにひそんでいる」
(谷川俊太郎、詩人)

「主義主張も英雄気取りもなく、もしかしたら自分が言う『ただの変わり者』かも知れませんが、放射能で汚染された中で動物たちの世話をし続け、淡々とやるべきことをやる姿に心が動きます」
(ピーター・バラカン、音楽評論家、ラジオDJ)

「政府がいくら禁じても、牛たちは交尾し仔を産む。繁殖したイノブタは家を荒らし、ある日突然、ダチョウが自殺する。無人の町でたった一人、弱き者たちの命を守り抜くナオトの姿を通して、中村真夕監督はフクシマの現実を可視化した」(盛田隆二、作家)

「『不思議なおっちゃん』だけど、誰よりも命に向き合っていて、
この宇宙で必要な人だと思います」
(大場久美子、女優・歌手)

◆「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」公式HPオープンしました
http://aloneinfukushima.com

◆Facebook
https://www.facebook.com/aloneinfuksuhima

◆Twitterアカウント @mayunakamura510

◆モーションギャラリーも盛り上がっています
https://motion-gallery.net/projects/alonefukushima

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執筆者

Yasuhiro Togawa