2度のパルムドール大賞含む、カンヌ国際映画祭史上初の5作品連続主要賞6賞受賞を誇るダルデンヌ兄弟がマリオン・コティヤールを主演に迎え描き出したのは、等身大のひとりの女性の物語。ディオールのミューズであり、ヨーロッパのみならずアメリカでも人気の高い女優マリオン・コティヤールが、ほぼノーメイクでサンドラの弱さと強さ、繊細さ、心が折れるかどうかの瀬戸際に立つ者の心の機微を渾身の演技で魅せ、この作品で外国語映画では異例のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。アカデミー賞授賞式にて、コティヤールは後ろ姿が印象的なディオールの白い水玉模様のドレス姿で登場し、そのキュートな立ち振る舞いで人々を魅了しました。

アカデミー賞前哨戦、ジュリアン・ムーアが主演女優賞を受賞した放送映画批評家協会賞では、ジュリアン・ムーアがTwitterで「マリオン・コティヤールはどのようなときでも本当に素晴らしい。特に『サンドラの週末』では。」とつぶいやいたことでも話題に。アカデミー賞にて、コティヤールは『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』以来2度目のオスカーを期待されながら獲得までは至りませんでしたが、第27回ヨーロッパ映画賞 最優秀女優賞、第80回ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、第35回ボストン映画批評家協会主演女優賞、第49回全米映画批評家協会賞主演女優賞はじめ、数多くの主演女優賞を受賞しています。

この度解禁した『サンドラの週末』の本ビジュアルでは、解雇を逃れるために同僚の元を一軒一軒説得して回るサンドラの姿をメインに、その審判が下される投票シーンが添えられています。サンドラか、ボーナスか—サンドラを取り囲む同僚たちが、どちらを選ぶのかというサスペンスフルな展開が想起されます。また、「月曜日、見つけ出すのは 自分が生きる証」という新たなキャッチコピーからは、サンドラが周りの協力を得ながら自ら動くことでなにかを見つ出していくこと、そして、そんなサンドラと触れることで周りの人々にも予期せぬ変化が起きていくことを感じさせられます。

既にマスコミ試写でも、「マリオン・コティヤールという女優の凄さを堪能!」「サスペンスフルな展開に目が離せない!」「ひたむきなヒロインに心を揺さぶられラストは涙が止まらなかった!」など絶賛の声が寄せられている本作。ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督×マリオン・コティヤール、最強の組み合わせが生み出した“人の強さを信じる”感動の物語に、ご期待ください。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa