2014年、全米ナンバーワンの大ヒットを記録、また日本国内でも興行収入10億円を突破し、2014年の話題作入りを果たした本作。メガホンを取ったのは、『スリザー』(06)、『スーパー!』(10)で高い評価を受けて抜擢された、鬼才 ジェームズ・ガン。その斬新なセンスと独自のビジョンを持って、キャラクターたちに新たな生命を吹き込むことを求められたガン監督は、抜群のバランスでアクションと感動、ユーモアを融合させ、全世界を虜にする壮大なエンターテインメントを完成させました。
そんな異才・ガン監督について、現場の人間の目にはどのように映っていたのか?
このたび、MovieNEXの発売を待ち望むファンの皆様に向けて、鬼才 ジェームズ・ガン監督が、世界的大ヒット作を生み素質開花させたそのワケを、キャスト・スタッフからユーモアたっぷりの“証言”の数々が到着しました!

【証言1】彼はオタクだから — クリス・プラット(主人公:ピーター・クイル/スター・ロード役)
こういう映画を撮れるのは、彼が凝り性でマニアックだからだと思う(笑)。何年もの間、毎日毎日同じこと(映画のこと)を考えて集中し続けなければならないからね。全体の進行を細かく管理して、場面場面で重要な決断を下さなければならない。彼は作品について確固たる視点を持っていた。彼は、マーベル・コミックだけじゃない、ありとあらゆるコミックの大ファンなんだ。すべてのコミックの—その始まりがどうだったか、キャラクター全員の登場はどのようだったかというようなこと—を知っている。この映画にはうってつけの“オタク”だから、観客は安心して作品に身を委ねることができるんだよ。

【証言2】善玉コレステロールのような人 ——— ゾーイ・ザルダナ(暗殺者:ガモーラ役)
撮影するシーンを簡単にアニメにしたものを見せてくれたり、音楽をかけたり……監督は、私たちが演じるために必要なあらゆる情報を、徹底的に提供してくれたわ。他にも同時にやらなければならないことが山ほどあるのに、よ。ジェームスはとても情熱的で、時には少し頑固だけれど、決して自分勝手でわがままな監督ではなかったわ。すべてがこの作品を作るために必要で、適切な形になるよう働きかけてくれていたわ。ちょうど…そう、“善玉コレステロール”のようにね。それがジェームズ・ガンなの。

【証言3】明確なビジョンを持っていた — デイヴ・バウティスタ(破壊王:ドラックス役)
彼はとても明確なビジョンを持っていて、それをすごくわかりやすく提示してくれる。ほら、俺は普段とても物静かで口数が少ないんだけど、ゾーイを見習って、役作りのためにたくさん質問をしたんだ。ジェームズはいつでもそれに答えてくれた。それで、彼が何を求めているかを正確に理解できたんだ。

【証言4】僕を甘やかしてくれる監督 —ヴィン・ディーゼル(樹木型ヒューマノイド:グルート役)
僕を甘やかしてくれる監督(ジェームズ・ガン)と出会えてラッキーだったね。でも僕がアフレコに行った時、ジェームズは50ページもある文書をもってきた。ページの左側には「私はグルート」って書いてあって、ページの右側にはこの、心優しい樹木型ヒューマノイド・グルートが言ってることの意味や解釈が書いてあったんだ。それを手がかりにして、グルートというキャラクターを理解していった。話せる言葉は「私はグルート」だけ。俳優にとってはかなりヘビーな要求だったけれど、僕の中の役者魂が、その挑戦に応えたんだ。

【証言5】最高のコラボレーター —————— アレクサンドラ・バーン(衣装デザイナー)
ええ、かなり緊密な共同作業といった感じでしたね。彼はとにかくセンス抜群で、素晴らしいアイデアをたくさん持っていましたし、熱意あふれる最高のコラボレーターでしたよ。

ガン監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の世界をいかにして創り上げていったか、そのこだわりぶりと熱意がひしひしと伝わってくる“証言”の数々。これに対し、ガン監督は「単にそれが私の創作のやり方ということでしょう。自分がどこへ向かっているかについて、とても具体的な考えを持っていないとダメなタイプで(笑)」とその方法論が本作を通して特別変わったものではなかったとコメント。前もってプランをしっかりと立てれば立てるほど、撮影現場では、より一層の自由が得られるそうです。そんな彼がしっかりと準備をして臨んだ本作における、最大のチャレンジについては、このような回答が得られました。
「間違いなく、出だしからの20分間ですね。あれだけ多くのキャラクターと、誰も聞いたことのないような未知の惑星の数々を描かなければならなかったことです。観る人たちが快適にお話の設定やキャラクターたちを理解できるようにしながらも、楽しく引き込まれるようなストーリーとして進んでいかなければならない‐それは大きなチャレンジでしたね」—ジェームズ・ガン(監督)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』MovieNEXでは、そんなガン監督が泣く泣く削った「未公開シーン」や、マーベル・ファン垂涎のプレゼントなど、魅力的なコンテンツが盛りだくさんです!
2015年1月21日(水)発売!(ブルーレイ、DVD同日レンタル)オンデマンド先行配信中!

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執筆者

Yasuhiro Togawa