『HERO』『単騎、千里を走る。』の映画作品の他、北京五輪開会式やAPEC歓迎式典の演出も手がける巨匠チャン・イーモウ監督×主演コン・リー最新作『妻への家路』が、2015年3月よりTOHOシネマズ シャンテ他で全国順次公開いたします。この度、【12月26日(金)正午】に本作の予告編とポスター画像を解禁いたします。

予告編::http://youtu.be/AUM1e2eeFqM
 
解禁された予告編は、文化大革命で引き離された一組の夫婦の姿が映されるところから始まる。文化大革命が集結し、20年ぶりに解放され家路につく夫が見たものは、心労のあまり記憶障害となり、夫の記憶だけを失っていた妻だった。夫の隣で、ひたすら夫の帰りを待ち続ける妻と20年書き溜めた何百通もの手紙を読み聞かせるなどどうにかして妻の記憶を取り戻そうと奮闘する夫の姿に、切なさがこみあげ、スピルバーグが泣き、アン・リーが絶賛した意味がヒシヒシと伝わる映像になっている。

監督を務めたのは、『HERO』『単騎、千里を走る。』の映画作品の他、北京五輪開会式やAPEC歓迎式典の演出も手がける巨匠チャン・イーモウ。「私にとって本作は、若いころの情熱と熟練した技術の両方を動員して挑んだ作品です。観客の皆さんがこの物語を心に刻み、その裏側にある感情を忘れないでいてくれることを願っています」と、本作にかける熱い思いを語った。
主演は、『SAYURI』『ハンニバル・ライジング』などハリウッド映画に進出し、国際的なスターの地位を獲得している、コン・リー。記憶喪失の妻の役は大きなチャレンジだった。撮影が始まる前に、病院と老人ホームで実際に生活し、多くの観察と研究を行い、この病気を患った人たちの肉体と心理を体感した。
チャン・イーモウ監督とコン・リーは、『赤いコーリャン』『秋菊の物語』『活きる』などで各国の映画祭の栄えある賞を席巻し、中国映画の新たな歴史を生み出してきた。本作では『王妃の紋章』以来8年ぶりのタッグとなるが、豊かなキャリアと人生を重ねた二人が、奥深い人間ドラマという原点に返り、21世紀に残すべき最高傑作を完成させている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa