「とんび」の人気作家・重松清の新作小説(集英社「小説すばる」連載)を『風が強く吹いている』の大森寿美男監督が映画化、主題歌は浜田省吾が書き下ろした10年ぶりの新曲「夢のつづき」。全国の元高校球児が世代を超えて出身校別にチームを作り、再び甲子園を目指して戦う実在する大会「マスターズ甲子園」を舞台に、かつて忘れようとした夢に再び挑戦する不器用な大人たちの姿を描いた感動作『アゲイン 28年目の甲子園』。今年11年目となるマスターズ甲子園のプログラム”甲子園キャッチボール”に、主演の中井貴一、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎が特別参加し大会を盛り上げた際のメイキング特別映像が解禁となった。

今回解禁された映像は、2014年11月16日に阪神甲子園球場で行われた、マスターズ甲子園本大会での映像。この日行われた記者会見に出席した、マスターズ甲子園の応援団長であり原作者・重松清が「僕も泣きました。もう一度があっていいんじゃないか」と話すところから始まる。大会の発起人、実行委員長、そして元高校球児である神戸大学教授長ケ原誠(神戸大学教授)が、大会開始から11年目にして母校の一員として初めて甲子園のマウンドに立ったピッチングの様子や、この大会に込められた熱い想いが語られ、またチームメイト達の美しい涙がおさめられており、この大会が夢舞台を実現していることがわかる。

後半には、甲子園キャッチボールで、主人公・現在の坂町を演じた中井貴一と、28年前に高校球児として甲子園を目指した時代の坂町を演じた工藤阿須加による、時を超えた夢のキャッチボールが実現した模様が映し出される。その28年間をつなぐ高校時代のチームメイトの娘役・波瑠と、坂町と共に再び夢を目指すことになる元エースの柳葉敏郎の2人も、心温まるキャッチボールを披露した。波瑠「ボランティアスタッフの動きを観させて頂いてすごく胸を打たれました」 工藤「僕にとってもすごく幸せなこと」 柳葉「我々日本人にとってただのグラウンドではない。聖地甲子園、最高です!!」と、甲子園に高ぶりつつ幸せな時間を噛みしめる。最後には閉会式で、高校野球の代名詞ともいうべき「栄冠は君に輝く」の合唱にも参加し、『アゲイン 28年目の甲子園』が爽やかな大人の青春による感動作であることを感じさせる。
そして、中井貴一がこの日着用していたのは、作品の主題歌である「夢のつづき」が収録されるCD『Dream Catcher』のジャケット撮影で浜田省吾が使用したキャッチャーミット。中井は「思い入れ深いものをわざわざ届けて頂いて、(浜田さんの)代わりですけど甲子園でキャッチボールが出来て良かった」と感慨もひとしおの様子。

メイキングVol.7:: http://youtu.be/dyyLi7kYxEQ

また、12月5日(金)には、2006年から大会の応援団長を務める重松清によるマスターズ甲子園のルポルタージュであり、この映画の原点になった「夢・続投!マスターズ甲子園」(2007年刊)の文庫版が発売になった。マスターズ甲子園がますます盛り上がりを見せている。

『アゲイン 28年目の甲子園』特別映像の解禁は、これで6本目。多彩な映像が随時公開されており、今後もいっそう目が離せない。次回もお楽しみに!映画『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日(土)より全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa